７ - 爆発音 ページ7
*
「ぅっ、････」
漏れる嗚咽を必死に抑えながら、溢れる涙をカーディガンの袖で拭う。
石倉「大丈夫だから。な？」
石倉くんが声を掛けてくれる。
甲斐くんも、須永くんも、背中を擦ったり 至れり尽くせり、
申し訳ないくらい。
泣いているのも束の間、
隣の美術室から爆発音が聞こえた。
教室にいるみんなは悲鳴をあげて座り込んだり。
「っ、･･･」
反応ができないでいると、
咄嗟に須永くんが頭を伏せて 守ってくれた。
須永「大丈夫か？」
「うんっ、･･･」
須永くん達は、すぐに隣の美術室へと走って行ってしまった。
開いたドアの方からは
「開かねぇ！」と少し焦り気味の声が聞こえる。
「嫌だ･････」
動かない足で必死に美術室へと向かおうとすると、
さくらちゃんがわたしの元にきてくれた。
茅野「Aちゃん、いかない方がいいよ。」
「なん、で、････？」
茅野「さっき、美術室の中が見えちゃって、、、それでっ、」
言葉に詰まるさくらちゃんを見たら、
なにが起こったか、察することが できてしまった。
「嫌･･･なんでっ、なんで････････」
さくらちゃんが腕を回して抱きしめてくれる。
今は、その体温の中
涙を零すだけ。
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作者名：葉月★Я | 作成日時：2019年1月21日 22時
