今日から３年A組です。 (ページ16)

今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:17,204 hit

16　-　無知ページ16

*

　

　
唯月ちゃんは言葉を紡ぎ続ける。
　

諏訪「なにその目･･･笑いたきゃ笑えば？偽りの力にしがみついて見っとも無いって!!」
　

　

「唯月ちゃん、、、。」
　

諏訪「間違ってることぐらい分かってる。

　でもわたしはこうやって生きてきたから、こうやって生きるしかなかったから!!」

　

唯月ちゃんをただ見つめるしかできない自分がイヤで堪らない。

　

茅野「笑えないよ。」
　

「さくらちゃん？」
　

隣に立っているさくらちゃんが唯月ちゃんに言葉を掛ける。

　

　

茅野「あんな辛そうな顔で言われたら･･･笑えるわけないよ。」
　

さくらちゃんが話し終わると、先生が口を開く。

　

　

柊「諏訪、」
　

諏訪「なんだよ!!」
　

柊「お前は、間違ってない。」

　

　

先生が放つ言葉が、心に重く響く。
　

柊「恥も掻かずに、強くなれると思うな!!」
　

先生が唯月ちゃんに話をすると、唯月ちゃんは涙を零す。

　

　
そして、ポケットからネックレスらしき物を取り出すと床に向かって思いっ切り投げつけた。
　

ペンダント部分の割れたところから、黒くて小さなものが覗く。

　

諏訪「････多分、重要ななにかだと思う、」
　

先生はペンダント部分の欠片を手で払って、黒いものを手に取る。
　

「SD･･･」

　

柊「お前の思い、受け取ったからな！逢沢、」
　

逢沢くんが持ってきたパソコンを開きSDを入れる。
　

その画面を、唯月ちゃんと一緒に見ている。
　

先生が退けた場所にさくらちゃんと入っていくと、画面には顧客リストが反映されたいた。

　

茅野「ねぇ、見てこれ･･･!!」
　

茅野ちゃんが指差す先には

　

[ hunter 魁皇高校教師 ]

　

と示されていた。
　

　

柊「これで少しは、気が変わってくれたかな。」
　

先生はみんなを説得し、SITのもとへと向かっていった。

　
　

　
先生の様子をみんなで見守っていると、

先生はSITの人達をかえらせた後、苦しそうに悶えていた。
　

　

「せんせ、･･･」
　

　
いつの間にか、また１日が終わっていた。

　

　

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
就寝
　

〇「A、このニュース見た？」
　
「え、？」

〇「水泳選手の景山澪奈、自殺だって。」

「澪奈ちゃん･･･？」
　

目を閉じようとしても閉じれない。

視界がぼやける。
　

昔の思い出なんて、今は必要ないよ。

　

　