12 - 22時30分 ページ12
*
さくらちゃんが、ふんわりと先生の前髪を分けて額にハンカチを乗せる。
茅野「先生、ずっと具合悪かったのかな、、、。」
宇佐美「そんな素振りは見せなかったけどね･･･。あんたは気付いてたんでしょ？」
視線を甲斐くんに向ける。
甲斐「どっちにしろ、こいつはもう終わりだ。」
「先生、、、。」
再び先生に目を向ける。
小宮山「準備室、まだ開かないのかな。」
逢沢くんが言うには、準備室には特殊な鍵が掛けられているらしい。
しばらくすると、バイブ音が教室に響いた。
さくらちゃんが応答を押すと、そのまま何も言わない。
茅野「･･････計画、？」
さくらちゃんがそう呟いた後、すぐに電話は切れた。
不思議に思っていると、花恋ちゃんが教室に入ってきた。
熊沢「みんな！準備室が開いたよ。」
みんながゾロゾロと教室から出て行く。
「ごめん、さくらちゃん。行ってくるね、」
そう言って、わたしも教室から出た。
茅野「････････完全に乗り遅れた･･･。」
さくらちゃんがそう呟いていたなんて、気付かなかった。
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準備室
「うわぁ、本当に開いてる･･･。」
須永「魚住が開けたんだよ。お前、ビーストだな。」
須永くんが華ちゃんの肩に手を置いて、準備室へと入っていった。
魚住「ビーストってなんだっけ、、、。ビューティーの最上級･･･。」
そう呟く華ちゃんに軽く舌打ちする玲央ちゃん。
金沢「行こう、Aちゃん。」
玲央ちゃんはわたしの腕を組んで入っていく。
「玲央ちゃん、、、笑。」
兵頭「魚住、また頼むぞ。」
魚住「もう肩が痛いし無理だよ、、、。」
中に入っても見つからない里見くん達を探すみんな。
「お願い、須永くんから華ちゃんに頼んでくれないかなぁ･･･？」
須永「いや、なんで俺が。」
金沢「いいから。」
須永くんからのお願いでロッカーを開けようとする華ちゃん。
そこに、逢沢くんが入ってきた。
どうやら、華ちゃんが開けようとしているロッカーにも爆弾が仕掛けられているらしい。
甲斐「お前が内通者って訳か、、、。」
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作者名：葉月★Я | 作成日時：2019年1月21日 22時
