今日から３年A組です。 (ページ2)

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水越さん･･･が宇佐美さんに怒鳴ったと思えば、

　

宇佐美さんはなにかを呟いて、教室を出て行ってしまった。

　

　

「宇佐美さん･･･、」

　

諏訪「なんで名前･･･」
　

　

「昨日、このクラスの出席簿と写真を柊先生に送ってもらったので、」

　

秋庭「１日で覚えたの？」
　

「まぁ、そうですね･･･」

　

　
不破「やっば･･･」
　

　

　

ついでに、このクラスでなにがあったかも全部聞いた。
　

　
中尾蓮さんのことも、澪奈ちゃんの自殺のきっかけが宇佐美さんだったことも。

　
　

　

里見「ご飯、食べないの？」
　

「あ、あんまりお腹が空いてな････んむっ･･、」
　

石倉「食わねぇとぶっ倒れっぞ。」
　

「･････････うん、」
　

　

石倉くんに半ば強引に詰め込められたおにぎりを手にとって食べる。

　
この状況で食べるおにぎりは、変に冷たくて、喉に突っ掛かる。

　

　

　

結城「ねぇ、雫石さん、･･･Aちゃんって呼んでいい？あとタメで、」

　

「も、もちろん･･･！」

　

結城「やった。よろしくね。わたしは美咲でいいよ。」
　

　
「美咲ちゃん、」

　

結城「うん、笑。」

　

　

美咲ちゃん、心の中で呟く。いい人だな、、、。

　

　

　
花岡「だったらわたしも！Aちゃん、」
　

「沙良ちゃん、、、」

　

　

女子と話しているうちに、男子ともタメで話せるように。
　

　

甲斐「なぁ、A、」

　

「････ん？」
　

　

　
初対面で呼び捨てにしてくれる人なんていなかった。しかも男子。
　

男子と女子の仲が悪かった七音では絶対にない。

　

　

甲斐「お前、景山のことなんか知らねぇの？」

　
須永「関係無かったら、このクラスにくる必要ねぇだろ？」
　

　

「澪奈ちゃんとはね、･･･････ぁ、茅野さん、」

　

　

ちょっとごめん、と甲斐くん達に声を掛けてトイレから帰ってきた茅野さんに声をかける。
　

　

茅野「ん？」

　

「茅野さくら、さん、、、？久しぶり、」

　

茅野「えっ、？」
　

　

　

クラスがざわつき始める。
　

　

　

「澪奈ちゃんの、カメラマンさん･･･澪奈ちゃんから聞いてたよ。」

　

茅野「澪奈から、･･･」
　

　

茅野さんの机に手を着いて、顔を近づけると、

　

少し離れた席から男子の声がした。

　

　