３４話 ページ36
大野 智 side
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『人間を殺さなければ天界に帰らなきゃいけないー…』
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嫌だ嫌嫌嫌嫌…………
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ニノに会えなくなるなんて………
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デモ……人ヲ殺サナケレバイケナイ……
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大野「……っうあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！」
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？「あの……」
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大野「はぁっはぁ………何？」
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オイラが叫んだのがよっぽどビックリしたようで
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目をまん丸にして話し掛けてきた。
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あれ…でもこの子…見覚えが…
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？「大丈夫ですか私、唯と申します＾＾？私のお役に立てる事ならなんでもしますよ＾＾」
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役に立てること……
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何でもする……
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大野「……じゃぁ…お願いしようかな……」
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唯「はぃ！お役に立てるなんて嬉しいです！」
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大野「ホントだね……？」
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唯「えっ……きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」
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そこら辺にあった石で彼女の頭を思いっきり殴った。
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大野「ごめんね……」
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唯「すごく…似てたんです。」
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大野「………へ？」
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唯「私がずっと前車にひかれそうになった時に助けてくれた男の子に」
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大野「………………」
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唯「その人は私が助けたが為に帰らぬ人になったのですが……」．
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大野「ふぅん……」
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唯「もし……その男の子だったら……こんなに嬉しい事はなかった」
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大野「なんで……？」
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唯「……だって…恩返し……が…できた……から……」
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そう言った数十秒後唯という人は動かなくなった。
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大野「こっこれでオイラはまだニノと居れるんだね……」
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どうして？
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嬉しいはずなのに……
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涙が止まらなくなった。
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作者名：相宮結乃 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/ninotan-arashick0617/
作成日時：2011年4月10日 0時
