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目覚めて ページ5

青い炎をいくら傷口に当てようとも
傷は徐々に治っていくだけで
心音がどんどん小さくなっていく


「頑張れ、頑張れA・・・っ」


声をかけていくうちに、心音がもう
ほぼ止まっている状態になって
外科医が俺に言った


「不死鳥、もうこれ以上は」


「やめろ、言うな・・・・!!
無駄なことくらい、分かってる!」


それでも諦めることができない
諦めきれない
彼女の命が続いてる限り
決して、この炎を絶やさない


すると突然
自分の青い炎がAを包んだ


「・・・!!傷が、塞がってく・・・」


外科医はその光景を驚いて見ている
自分も目を見開いてはいるが
黙ってその光景を見つめた

青い炎が吸い込まれるように
Aの傷を塞いでいき

全ての傷が塞がった時
彼女の心音が規則正しいリズムになった
俺は、彼女を起こすときのように
彼女の名前を言った



A



すると、彼女はゆっくりと目を開け
しばらく微睡んだ後、俺のほうを見て
優しい、やわらかい声で
俺の名前を、言ってくれた



マルコ、さん



俺は、彼女を思いっきり抱きしめた
彼女も俺の背に手をまわして
ぎゅうと抱き着いた



「A・・・・っ・・
すまねぇ・・すまねぇよぃ!!
迎えに行くのに大分遅れちまった・・」


「いいえ・・・
遅れてなんかないですっ・・

貴方の、声が聞こえた

マルコさんが、私を呼ぶ声・・・
そのおかげで私は、
生きることができたの・・・!」


彼女は涙をたくさん流しながら
ありがとうございます、と言った
そんな彼女が、ただ愛おしかった
溢れ出る感情が、言葉になって零れた


「ずっと、ずっとお前に
会いたかった、触れたかった・・・!
・・・愛してる、A」


「・・・私も、大好きですよ・・・」


彼女の頬に流れる涙を拭きながら
軽く、彼女の額にキスを落として
まだ安定して立てないAを
抱き寄せながら立った
すると気が付いた親父や家族たちが
一斉に大声を上げた


「「「A−−−−−−−!!!!」」」


「よがった・・・!!
一時はどうなるかと・・・!!!」


エースが大号泣しながら
敵に向かって思いっきり火拳を当てた
親父たちは家族を引き連れて
こちらに後退した
敵は今、こちらに構ってる余裕はない
何せ奴らの計画が大幅に狂ったのだから


「・・・迎えが遅れてごめんなァA
苦しい思いをさせたな・・」


親父は小さなAを抱きしめた
彼女は涙を流しながらも
微笑んで親父に抱き着いた


「・・・会いたかった、みんなに」

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設定タグ:海軍 , マルコ , 白ひげ海賊団   
作品ジャンル:アニメ
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弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - 大団円のラストに感動しました!最高の作品を生み出して下さりありがとうございます!! (2021年3月21日 5時) (レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - すごく面白いです!続きが凄く気になります。続きを楽しみにしています((o(´▽`)o))ワクワク (2020年4月3日 16時) (レス) id: 4b272e00cb (このIDを非表示/違反報告)
不死鳥好き - お話面白いかったです!続き待ってます!(*´∀`) (2020年2月9日 7時) (レス) id: c77edd7d0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロモォコ | 作成日時:2019年12月11日 22時

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