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犠牲 ページ16

真くんは残酷な返事を
天竜人の彼女に言う


「彼はもうヤミヤミの実に
飲み込まれてしまってるんだ・・

今は彼の闇の中に道を造ったけど
そこに彼の心がいるとは限らない

あるのはまだ
心が闇に飲み込まれていない
ルフィくんの仲間と兄弟だけだ

彼を助けられる保証なんてどこにもない」


「・・・!!そんな・・・・!!
お願いします!!
彼のためならすべてを失ってもいい!!
でも、彼だけは!!

どうか、どうか!!」


あまりの彼女の必死さに
同情の念が沸き上がる
同時に、私のそばにいつもいる
あの、彼の念も湧き上がって
私の口は勝手に
彼の恨みを代弁していた


「・・・今更何を言っている・・!!

お前らは今まで、誰かの大切な人を奪っておいて
いざ、自分の大切な人が奪われたら
手の平を返して、お前らが見下していた
下々民、とやらに頭を垂れる

都合がいいにもほどがある!!!」


「・・・・!!?」


ルフィ君がえっみたいな顔で見てる
ち、違うよ、私じゃないってこれは
名前は知らないけど
あの変な男のせいなの!!
そんな目で見ないでくれぇぇぇ!!
すると天竜人は
涙をぬぐって、しっかりとした
眼差しで私を見上げる


「・・・では
私の、命を差し上げます・・!!!

どうか、どうか・・・!!
Aを助けてください!!」


その言葉にまた
あの男は私の言葉を使って
何かを言おうとしたところを
待って、と彼に言って
今度はちゃんと私の言葉で
彼女に言った


「・・・今の言葉・・・・
しっかりと受け取りました・・」


「A・・・!!?」


「誰かナイフ持ってる?
あ、転がってるこの剣でいいか」


「ちょっとA本気なの!?」


夢と真くんが
焦った声色で私に聞いた
私はこくりと首を縦に振って
剣を持ち上げて、天竜人の
彼女の前に剣を構えた
シャルリアさんは覚悟を決めた
表情でその剣と向かい合った


「・・・必ず彼を連れて戻ります」


「・・・っお願いします」


「う、嘘・・・!!
待てよA!!」


「待て」


私を止めようとする真くんを
ルフィ君が手で制した


「っ・・・ル、ルフィ君まで・・!!

だったら俺が彼女を・・!
Aが手を汚すことはない!!」


いいや、私がやらなくちゃ
私は勢いよく剣を振り下ろした


「・・・・!!」


二人が悲鳴に似た声を上げた
私は振り下ろした剣を
そのままにしたまま言った


「・・・貴方がいなくなったら
あの子は帰る場所を見失ってしまう・・

自分の代わりに、なんて
言っちゃ駄目です」


私は剣をおさめた

篭絡→←誓い



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設定タグ:海軍 , マルコ , 白ひげ海賊団   
作品ジャンル:アニメ
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弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - 大団円のラストに感動しました!最高の作品を生み出して下さりありがとうございます!! (2021年3月21日 5時) (レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - すごく面白いです!続きが凄く気になります。続きを楽しみにしています((o(´▽`)o))ワクワク (2020年4月3日 16時) (レス) id: 4b272e00cb (このIDを非表示/違反報告)
不死鳥好き - お話面白いかったです!続き待ってます!(*´∀`) (2020年2月9日 7時) (レス) id: c77edd7d0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロモォコ | 作成日時:2019年12月11日 22時

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