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旧友 ページ13

女の影は叫び声をあげながら
さらに私から離れた


『貴方さえ!貴方さえいなければ・・!!
この子はこんな目に遭わなかったのに!』


彼女は涙を流しながら
空へと手を伸ばして
空に広がる暗闇を広げる

早く、早く何とかしなくちゃ・・!!
エースさんたちはあの闇に吸収された
・・・死んではいないはず、きっと
だめだ、自信が持てない

ぐっと唇を噛みしめて
女の影を睨んでいると
彼女の腹の中から手が飛び出てきた
瞬間、彼女が声を上げる


『だめ、だめよ!!
まだ、出てきちゃだめ・・・!!』


彼女は必死に腹を抑えて
中から出てくる誰かにそう言った
すると声が聞こえた


___大丈夫だよ、母さん
アイツの相手は俺がするから___


声が聞こえたと同時に
彼女の腹から青年が出てきた
・・・見覚えがある、その姿に
思わず彼の名前を呼んだ


「A」


「・・・初めまして、A
よかったな、愛おしい人と出会えて」


マルコさんも
その青年の正体に気が付いて
素早く私の前に、私を庇うように立つ


「死んだはずじゃ・・・!!」


「久しぶり、不死鳥
あぁそうだ・・・死んださ、一度は
そっちのAに命を譲ったせいで」


その言葉に、心がずきりと痛んだ
あちら側のAはそれを見透かして
彼は慌てて言い直した


「あぁ、大丈夫別に責めてない

今は俺の母さんが
体を分けてくれたから
こうして生きていられる

一度死んだおかげで
俺には家族ができた・・・

母さんが用意してくれた家族・・
一生離れることはない家族が・・・

だから逆に感謝してるんだ、Aには」


「家族・・・?」


それを聞いていて嫌な予感がした
彼はふっと笑って
私たちを歓迎するような手ぶりで話す


「そうさ!
これからもっと家族が増えるんだ!

空が暗闇で覆われたとき
世界中の人が家族になれるんだ

海軍も、海賊も、異世界人も・・・
もう誰も・・争わないで済む・・・・」


彼はそう言ってから
闇の暗闇に向かって
たくさんの闇の塊を打ち上げた
するとあっという間に
全ての空が暗闇に包まれた


「A!俺の腕を掴んでろぃ!」


「はい!」


周りには何も見えない
真っ暗で何も
ただわかるのは
マルコさんの温もりだけ

敵がどこかにいるのか分からない
どうしよう、どうしたらいいの

もう、どうすることも
できないの・・・っ!?

ぐっと強くマルコさんの腕を
全身で抱きしめた
するといきなり目の前に
光が現れた









__星座になって見守ってるって言ったでしょ__

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設定タグ:海軍 , マルコ , 白ひげ海賊団   
作品ジャンル:アニメ
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弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - 大団円のラストに感動しました!最高の作品を生み出して下さりありがとうございます!! (2021年3月21日 5時) (レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - すごく面白いです!続きが凄く気になります。続きを楽しみにしています((o(´▽`)o))ワクワク (2020年4月3日 16時) (レス) id: 4b272e00cb (このIDを非表示/違反報告)
不死鳥好き - お話面白いかったです!続き待ってます!(*´∀`) (2020年2月9日 7時) (レス) id: c77edd7d0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロモォコ | 作成日時:2019年12月11日 22時

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