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二人の兄 ページ11

目の前の殺気に気が付いて
ばっと目線を上げた
すると、あの黒い影の女が
じっとこちらを見つめてる


『・・・仲間より、強固な絆』


「・・・・!?」


何故かわからない
敵であろうはずの黒い影の女は
涙を流しながら
もう今は死んでいるはずの
男のほうのAを抱きしめた


『家族がいたら、この子も・・・』


女は静かに涙を流しながら
一頻りに、男のAの亡骸を抱きしめる

そして意を決したように
大きな目をかっと開いて
ルフィに向かって黒い腕を
素早い速さで伸ばした

___させるか____


ルフィを掴む直前で
炎の盾を女と、俺たちの間に創った


「俺の弟には、手出し無用だ・・・!」


「エース!!!」


後ろで愛する弟が
泣きそうな声で俺の名前を呼ぶ
もうやめろ、と
逃げてくれと弟は叫ぶが

後ろに守る者がいる限り
俺は逃げない

黒い腕が何本も俺たちのほうに
手を伸ばしてくるが
俺の炎によってそれは消えていく

このまま乗り切れるとも思ったが
敵はそう馬鹿ではない
黒い腕での攻撃はやめて
今度は大きな黒い渦を生み出した


「く・・・っそ・・・!!」


黒い渦に引きずり込まれる
これが、ヤミヤミの実の力
この炎の盾が引きずり込まれないように
脚を地面に踏み込んで、耐える

まずい、俺の炎が飲み込まれてる
だんだんと炎の盾が
小さくなるのを感じて
せめてルフィだけでもと
彼を後ろへ飛ばそうと考えてると

黒い渦を止める俺の体を
支えている存在に気が付いた
誰だと少し横を見れば


「おい!しっかりしろ!!
負けてんじゃねぇよ!!」


サボが
サボが、助けに来てくれていた
一度彼が白ひげ海賊団に来た時
俺は、サボに声をかけたが
彼は記憶を失っているようで
俺やルフィ、ダダンのことも
忘れているようだった

俺はフン、と笑いながら
彼に話しかけた


「なんだよ、革命軍まで来たのか
こんなところで人助けしてる場合じゃ
ないんじゃないのか?」


「・・・うるせぇ!!
俺だってなんでか知らねぇ!
でも・・・お前らが・・
戦っていたから・・・!
体が、勝手に動いちまったんだ!!」


それを聞いてほっとした
・・・やっぱりサボはサボだ
俺たちの兄弟のままだ

サボの姿を見て、ルフィもはっと気づく


「サボぉぉぉぉぉおおおお!!!?
い、い、生きてたのかぁぁぁぁああぁぁ!?」


「なんだよお前まで!!
火拳と同じ反応しやがって!!」


その光景に少しふっと笑うと
一気に、闇の渦の力が強まった

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設定タグ:海軍 , マルコ , 白ひげ海賊団   
作品ジャンル:アニメ
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弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - 大団円のラストに感動しました!最高の作品を生み出して下さりありがとうございます!! (2021年3月21日 5時) (レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - すごく面白いです!続きが凄く気になります。続きを楽しみにしています((o(´▽`)o))ワクワク (2020年4月3日 16時) (レス) id: 4b272e00cb (このIDを非表示/違反報告)
不死鳥好き - お話面白いかったです!続き待ってます!(*´∀`) (2020年2月9日 7時) (レス) id: c77edd7d0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロモォコ | 作成日時:2019年12月11日 22時

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