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離脱を完了したとき
後ろから家族の声が聞こえた
「エース!そのまま大きく回って
こっちにこい!!」
何を言ってるんだ
そんなことしたら、全員が危ない
俺の意図を察して、親父が叫んだ
「馬鹿野郎!!
家族を信じろ!!エース!!
さっきの言葉は飾りじゃねぇだろ!!?
お前も守られる存在だろうがァ!!」
「・・・・そうだな・・」
ふっと笑って
家族たちの言うことを聞いた
そして大きく息を吸い込んで叫ぶ
「行くぞぉぉぉぉぉぉ!!!」
「「うおおおおおお!!!」」
「エースはそのまま走れ!!
近距離が得意な奴は
こっちに伸びてくる黒い手だけを!
遠距離が得意な奴は奴の顔を狙え!!
隊長は全員、奴の体に攻撃を加えろ!!
マルコが、戻ってくるまで耐えろォ!!!」
「「おっしゃああぁぁぁい!!!」」
親父が大きな声で指示を出して
自身も、奴に攻撃を仕掛ける
あ、あれはやべぇ
「親父ぃ!!それは俺もやべぇよ!!」
「グララララ!!避けろよ!馬鹿息子!!」
信用されてると、感じて
にししっと笑って
「無茶言うぜ、頑固親父!!」
みんなのところへ、走っていき
隊長と親父たちの
黒い影に向けられた攻撃を避ける
「＿＿＿＿＿あ＿＿」
後ろで、奴の声が途絶えると同時に
爆音と衝撃の風がこちらにきた
ばっと後ろを振り返ると
黒い影は、倒れていた
「倒したのか・・・・?」
「いや、まだ生きてるだろう
・・・だが・・・・」
パキパキ、と音が聞こえて
見れば、彼を覆っていた黒い鎧が
顔の部分だけ剥げていた
彼は、よろよろと立ちながら
もう一度、闇を自分に覆うとするが
「く・・・っ・・」
あまり力が操れていない
それどころか
さっきまで何ともなかったのに
彼は血を吐いて、怪我をしてる
「もう体がもたねぇだろう
攻撃を吸収するってことは
ダメージを蓄積するのと
同じことだからな」
「へぇぇ〜親父賢い」
「あたぼうよ
そういえば、エース
さっき頑固爺って言ったか?」←
「言ってねぇ!!頑固親父って言った!」
「誰が頑固だこの野郎」
「ギャー!!!」
親父の愛あるグリグリ攻撃を受けて
いてて、と頭を抑える
「親父、このまま攻めるのか?」
「いや、待て・・・・
・・・センゴクとガープがいねぇ・・
三大将はいるのに、どういうことだ
別のやつが何か企んでるな」
別のやつとは恐らく・・・
そうこう考えていると
処刑台の上に誰かが降り立った
「注目〜〜〜〜!!!!!」
陽気に呼びかけるその声は
妙に狂気を帯びていた
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作者名：ロモォコ | 作成日時：2019年8月15日 10時
