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麦わらたちの船は俺たちの船より遅いので
ロープで船と船をつないで
麦わらたちは白ひげ海賊団の船に乗った
「さすが、天下の白ひげの船だ
よくできてるぜ・・・」
気発な格好をした船大工が
興味深そうに船を眺めた
「エースたちは誰も
悪魔の実をとられてないのか?」
「あぁ、だが・・・・
俺たちの妹が、海軍に捕まってる」
「・・・貴方達の仲間に手を出すなんて
海軍はどうしちゃったのよ」
航海士の女が心底疑問に思いながら
そう言葉を零した
「俺たちの妹、Aはな・・・
異世界人で、特別な能力を持っている
どんな能力なのかは、はっきりしていないが」
ビスタがそう答えると
航海士は異世界人という単語に驚愕した
そして狙撃士が堪えきれず叫んだ
「いったい、異世界人って何者だよ!?
ルフィたちの悪魔の実を奪った奴も
もしかして、異世界人なのか?」
真実を話したほうがいいのか
迷っていると、親父が話し始めた
「奴は、ヤミヤミの実を操る
気をつけろ、あいつに海楼石も
海水も効かないからな・・」
「うおおお・・・あああ・・・
ありがとうございます!!!」
鼻の長い男が震えながら
親父に礼を言った
すると、勘の良さそうな考古学者が
横から質問を投げた
「・・・貴方達の捕らえられた
家族と関係があるの?」
「・・・・あぁ、そうだ・・」
親父は、怒りを抑えながら
Aに遭ったことを話した
親父が話してる間、俺たちも
怒りに震えていた
全員の漏れ出ている僅かな殺気が
麦わらたちに伝わってしまったのか
少し、冷や汗をかく者
青ざめて仲間同士で身を寄せる者に別れた
「・・・・だから・・
何がなんでも助けるんだよぃ・・!」
「・・・・・アンタ・・」
タバコを吸っていたキザな料理人が
何かに気が付いたようにこちらを見た
「・・・・なるほどな・・・」
「黙っててもらえると助かる」
「了解」
空気の読める男で助かった
そんなこんなで麦わら海賊団と
会話を交わして、こちらの作戦を伝えた
麦わらはあまり聞いていないようだったが
代わりに船員がしっかりと聞いているから
大丈夫だろう、と安心した
「よし、ここから海の底へ潜るぞ
コーティングに不備はねぇな?」
「あぁ、麦わらの船も確認済みだよぃ」
いよいよ、海賊船たちは
マリンフォードに着実に近づいていく
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作者名：ロモォコ | 作成日時：2019年8月15日 10時
