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眠ることも忘れて、俺はベッドの上で
体育座りをして推理を始めた
「えっと、まず俺が知ってる
異世界人の能力は3つ・・・
1つ目は文字を操る力
2つ目は未来を見たり、
目で見たものを記憶する力
3つ目は天才的な発明と
膨大な知識量・・・」
不死鳥が、ここの書庫にあった
異世界人について書いてある本を
捲りながら、残りの能力について言う
「そして、4つ目の
星座を操る能力・・・
最後は5つ目の思考の能力」
「最後だけ変じゃないですか?
やけに曖昧というか・・・」
「情報源が他になかった・・・
それに、お前が見たことあるのは
最初の3つだろ?」
「そっか・・・」
星座を操る能力は
この日記を書いた人の能力
見る限り、この人も海軍にいたらしいけど
上司たちからは聞いたことがない
「この人、今どこにいるか
分かりますか?」
不死鳥は黙ったまま、首を横に振って
重々しく話した
「真はもう、死んだよぃ
・・・俺たちを助けてくれた」
これは、悪いことを聞いたと
謝ろうとしたときに
不死鳥が、そうだ、と言って
本の山を漁った
「真が、別に書いた
本があったはずだよぃ
・・・・あった!」
不死鳥は俺にも見せて
パラパラと捲ってとあるページで止める
「・・・悪魔の実は
異世界人によってつくられた・・・!?」
その本には、異世界人が
悪魔の実を食べるとどうなるかを記してあった
「悪魔の実の本来の力を発揮し
食べても、カナヅチにはならない・・・
じゃ、じゃあ今・・・
俺たちが集めている訳は・・・!!」
「お前らのとこにいる
異世界人の強化のため、ってことになる
・・・お前、なんて言われて
この任務をしてるんだよぃ?」
「・・・・俺は
海賊の、戦力を落とすことだって・・」
「このままじゃ、異世界人の戦力が
上がるだけになる・・・
そうか、そういうことか・・・!!」
不死鳥は何か、合点がいったようで
俺に真剣な眼差しで、言った
「さっきAに会ったとき
恨むべきは異世界人、と言っていた・・
それと、身体は海軍本部のどこかだと」
「ちょ、ちょっと待てよ・・・
それってつまり
Aさんはこの事実を知って
口封じのために・・・!?」
信じたくはない
仮にも面倒を見ていてくれた人たちが
そんなことしていたなんて
でも、ここにある文献は信憑性が高い
海軍の上層部にしかないような
情報があったのだから
不死鳥が沈黙のまま
机に拳を振り下ろした
「クソ・・・!!」
痛いほどに、その気持ちがわかった
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作者名：ロモォコ | 作成日時：2019年8月15日 10時
