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一瞬、毒が盛られている可能性に
気が付いたが、どうやら彼女の様子を見るに
毒が入っている様子はない
「毒なら入ってないぞ」
「・・・お見通しですか」
「顔が物語ってるからな
わかりやすいんだよぃ」
あぁ、そういえば
サカズキさんたちにも言われた気がする
今度から気を付けよう、特にこの船では
ふと、彼女のほうを見ると
よく見たら容姿が変わっていた
髪の毛はおろしていて、服は
ここのナースさんたちに借りたのだろうか
いつもより質素な服装だった
でも、なんか、すごく、いい!!←
「・・・なぁに、A」
「あ、えと、その・・・」
何か言い訳を考えて、あたふたする
ぱっと、言い訳を思いついて
慌てて言葉を紡いだ
「ふ、二人で話す時間、ありますか?
これから、どうするのか考えないと」
これは本当に重要な問題だった
シャルリア様は、天竜人だ
白ひげ海賊団にとっては人質に
なり得る要人でもある
彼らがそれをやる可能性は低いが
海軍に捕まっているAさんとの
交換を条件に、そうするかもしれない
「・・そう、よね」
そこで気を利かせたのか
四番隊隊長が言い出した
「お嬢ちゃん、芋の皮むきありがとうな
もう大丈夫だから、自由時間にしていい」
「え、でも・・・」
「いーからいーから!
なぁマルコ、書庫は今の時間帯
誰も入らねぇよな?」
「・・・・そうだねぃ
書庫自体、利用する奴は少数だからな」
彼らの会話の意味をくみ取って
俺は食事を終えて、彼らに言った
「俺は今、自由時間ですか?」
「好きにしろよぃ・・・」
「ありがとうございます」
二人で話す時間と場所を
与えてくれたことに礼を言って
シャルリア様の手を引き、食堂を出た
この船の部屋の場所は
あらかた覚えてあった
書庫へ行って、誰もいないことを確認し
シャルリア様を招き入れて
扉から離れたところにある椅子に座って
一息ついた
「世間では、シャルリア様が
・・・亡くなったことになっています」
先ほど、不死鳥からこっそり
渡された新聞紙の切れ端を見せる
彼女は一瞬困惑して、ふっと笑った
「・・・薄々、気づいていたのよ
海軍が、・・・世界が・・
私を、殺したいと思ってたことなんて」
「・・・海軍に、戻りますか?」
「あなたは、そうなさい
私は、次の島で降りて・・・
その後は、なんとかする」
俺は、彼女のその後の行動が
分かってしまって
ひどく憤りを感じて
はぁぁぁ、と息をこぼす
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作者名：ロモォコ | 作成日時：2019年8月15日 10時
