39話 ページ8
39話
夢主side
兄さんと別れて、城についた。…が中に入られない。
いつ、どこで誰と会うか分からない。もう誰も信じられない。怖い。
そして城の外に立ったまま、なんとなく光の漏れる窓を見た。
窓の中にはニット帽のあいつが走り回っていたり、メガネでスーツのあいつが
赤マフラーのあいつにしばかれていたり、トルコ帽のあいつと金髪でメガネのあいつが
スイーツを食べていたりした。
…何故あの中に私は居ないんだろう。あの中に居るはずだったのに。
…何故私はこんな所に居るのだろう。こんな寒い所にいるんだろう。
今更そんな事を考えても仕方が無い。
全員食堂にいる事を確認してこっそり部屋に帰った。
ガチャ
バタン
『良かった…。誰も居なかった』
部屋に帰り溜め息をついてふと、机の上を見ると見慣れない物が置いてあった。
小さく茶色い綺麗な箱だった。
『何だこれ??』
ロボロの警備の中にある城だから危険物である可能性は少ないが、
一応警戒しながら箱を開ける。
中に入っていたのは綺麗なブレッスレット。ものすごく予想外だった。
『キレェ…だな』
茶色い麻ヒモが何重にもなって金の囲いが付いた青い蝶のチャームが付いている。
青い蝶はブルークォーツで出来ていて、とても綺麗だった。
付けてみると紐の長さは調節できるようになっていて、腕にぴっちりと嵌った。
と、ブレッスレットと眺めていると上でガコンという音がした。
嫌な予感がしたがもう遅かった。
zm「チィィィィィィィィィィッス!!!!!」
『……!!』
大声を出さない様に口に手を当てる。おかげで声は出なかった。
zm「な、Aエミさんからプレゼント開けたん??」
『あ、エミさんからのなんだ。てかなんでゾム知ってんの』
エミさんが言いふらしたんか?次の嫌がらせか?
zm「俺が此処に届けたけんな!!俺とエミさんしか知らんよ」
というゾムの言葉に安堵の溜め息を吐く。
『そっかありがとな。』
zm「ん!!じゃあなぁ」
そう言ってゾムは珍しく扉から出て行った。
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＃黒音(プロフ) - 最近色々と忙しくて更新出来なくてごめんなさい！暫く更新出来そうになくてですね･･･泣1週間後ぐらいには絶対更新します！ (2020年7月20日 23時) (
レス) id: b2aa765ccd (このIDを非表示/違反報告)
#黒音 - 皆様のおかげで評価が100に達しました!!ありがとうございます (2020年3月23日 18時) (レス) id: 9b379c5a93 (このIDを非表示/違反報告)
神羅 - わぁ！復活おめでとうございます！ (2020年3月17日 23時) (レス) id: 7bca904be7 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 待ってました！！ありがとうございます！！私はネロくんが好きですね！！ (2020年2月25日 5時) (レス) id: 44c12eef25 (このIDを非表示/違反報告)
レッド - お帰りなさい！早速更新されてて嬉しい(´；ω；｀) (2020年2月21日 17時) (レス) id: 5a725bca0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：#黒音 | 作成日時：2020年1月17日 17時
