four seasons.

変わらない君へ12 ページ36

新曲発表までの慌ただしい毎日も過ぎさりあっという間の本番当日。
GENERATIONS七人は、リラックスした様子で衣装を身にまといLIVE開演までリハーサルを行っていた。


A「………………。」

藤崎「どーしたの？そんな世界の終わりみたいな顔して。ほら！メンディーのかっこいい姿みるんでしょ！」

結局、LIVE当日までメンディーからは何の連絡もなかったけど、何日か前にメンディーの報道は結局のとこ、デマみたいな感じで呆気なく報道は消えて言ったみたいだし。

A「カンナさん！私、このLIVE楽しみます！」

藤崎「おっ！おう！楽しまなきゃ損だよ損！
なんか、メンディーあのうっとしい髪切って坊主にしたみたいだしね！なんか、自分でも心境の変化とかあったんじゃなーい？

まさか！公開交際宣言とかしちゃったり！」

A「カンナさん！なに言ってんですか！
そんなこと出来る人じゃないですよ。メンディーは。あんな図体で虫も殺せないんですから！」

藤崎「それ？関係ある？」

でも、正直あの報道が無くなり安心したのは紛れもない事実だ。一応、今日のためにメンディーへの誕生日プレゼントは持って来た。

カンナさんの公開交際宣言が頭から離れない。まさか！あのメンディーが？ないない！

藤崎「ほーら！会場空いたよ！行こう！」

カンナさんに引っ張られ会場へと後にする。









しばらくすると会場が暗転され、
響くGENERATIONSの曲。龍友くんと涼太くんの声でパフォーマーが出てきた。

その中で、カンナさんが言ってた通りメンディーは、坊主に金髪とスッキリしていた。
前々から、切ればと言っていた私に前髪伸ばすのー。と頑として切らなかった男が。

思い出したら笑えてきた。ほんの少し離れてただけでこんなにメンディーが遠く感じるなんて。切ないような。嬉しいような。よく分からない感情が生まれた。

そんなことを考えていると周りのファンからは、メンバーの名前が次々に聞こえてきた。

藤崎「私、涼太くんのファンなのよー。

涼太ーー！！！！」

A「私だって！メンディー！！！！！
大好きーー！！！！

えっ！メンディー！」



もちろん私の声援は、他のファンの声援に掻き消されたかと思ったがメンディーは、ステージから私を見つけはっきりと「お、れ、も、」

と笑ってくれた。


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