【オリジナル】十二天物語 (ページ8)

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七頁目ページ8

家に帰ると、すでに翔と満が帰っていた。

翔「真姉、お帰りー」
満「お帰りー、姉さん」
真「ただいま、翔、満。・・・母さん達は？」

いろいろとやらなければならないことはあるが、まずは一番に聞かなければならない。
翔/満「「母さんは寝てるー」」
真「・・・父さんは？」
翔/満「「いないー」」
真「ということは出かけたか」

朝どれだけ起こしても起きなかったが、果たして間に合ったのだろうか。

真「結構疲れてたみたいだけど・・・」

言いながら帰りに買ってきた食材を冷蔵庫に詰める。

翔「真姉、今日の夕飯何ー？」
真「んー、そうねー炒飯かなー」
満「また余り物のー？」
真「そうなりそうねー」

言い合いながら作業はスムーズだ。朝の残りご飯と切った野菜を炒めればできあがりだ。

真「はい、できたわよー。食べたければさっさと持ってくー」
翔/満「「はーい」」

炒飯を運び終え、３人で食べ始める。

真「そういえば学校はどうだった？」
翔「聞いてくれよ真姉！俺また満と同じクラスなんだぜ！」
真「また？これで５年間一緒ねー」
翔「うおー！またこれで一年間満と比べられるー！！！」
真「うっさい。食事中」

べしっと翔の後頭部を叩くが、翔の愚痴は止まらない。

満「翔、いいじゃん。だって翔、運動神経いいし」

満が翔のフォローをするが、翔にすれば敵に塩を送られた気分なのだろう。
勢いよく炒飯をかっこみ、自分の部屋に閉じこもってしまった。

真「さっさと飯食って寝るとしますか」
満「・・・そうだね」

よくあることなので気にしない
そうしてその夜は何も起きないまま過ぎた。

所変わって深夜の学校。
誰もいないはずの学校にたたずむ人影があった。

？「相変わらず多いな・・・」

その人物はポツリと呟くと無言で何かを振るい、何かを斬っていった
闇に吸い込まれるように・・・。