恋愛小説のルール～その未来（さき）へ～ (ページ3)

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403 天秤（11/1更新）ページ3

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気持ち悪い私の声に顔を上げた二宮さんが

「顔、」
苦笑いしてる

ゔぅ、

「色々、ぐちゃぐちゃになってきてます、けど、」

「あの、さ？いっこだけ確認させて？」

言葉が出てこなくて
うんうん、と頷く

「ちょっと揺れちゃったってハナシでしょ？」

頷く

「じゃあ、いいよ、」

「？！」

「まあ、天秤にかけられるってのは気分がいいもんじゃないけど、でも、それは仕方のない事だとも思うし、まあ、オレだって、オレが相手じゃ、ちょっとは考えるよね？
真剣になればなるほど、ね？」

ぶんぶんと横に首を振る

「え？違うの？」

「ち、違わな、い、」

「うん、じゃあ、そうゆうことじゃない？」

それ、って・・・

まだ、続けられるって、こと？

でも、こんなに簡単に揺れちゃう女なんて嫌じゃないの？

二宮さんの真意が知りたくて
じっ、と見つめてると

「まあ、言い方は悪いかもしれないけど、
誰だって、先に進む時に比較するものがあれば
比べてみるもんでしょ。」