237 思い描いた（4/4更新） ページ37
・
「それとこれとは、話が別、」
「別じゃないよ。
オレ達だって、あの日こんな未来がやってくるなんて、これっぽちも思ってなくて不安に押しつぶされそうだったんだ、」
ずるい
そんな事言われたら何も言い返せない
「ね？これから、ゆっくり想像を超えてけばいいんだよ。」
「想像を、超え、る？」
「そ。
今、想像出来ない未来でも、明日には想像出来るようになってるかもしれないでしょ？
科学者みたいに5年、10年先を想って創造してほしいなんていわないよ。明日の事を考えてみるだけでいいんだけど、な、」
琥珀を細めると、ゆっくりと口角を持ち上げながら
「ほら、目を閉じて？」
柔らかな掌が私の瞼を覆う
灯台の灯りくらいしかない外は暗くて
目を閉じると、本当に暗闇の中に入り込んでしまったようで
2人だけの空間には、
心地よい音楽と静かな時間だけが流れてる
この時の私はきっと、どうかしてたんだ
狭い密室でのこの非現実のような空間と至近距離に、頭が正常に働いてなかった、そう、言い訳してみる
「どう？」
「・・・」
だけど、
そんな直ぐに切り替えられるような思考回路は持ち合わせてなくて
やっぱり、
小さく頭を横にふった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 140人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まひまひ(プロフ) - ゆかりさん» ゆかりさん、了解です！ (2019年3月13日 21時) (
レス) id: 6b3cc8ec94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 続きをお願いします (2019年3月13日 20時) (レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
まひまひ(プロフ) - なるちゃんさん» なるちゃん、いつもありがとうございます☆ (2019年3月3日 11時) (レス) id: 6b3cc8ec94 (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - 続き楽しみにしています！ (2019年3月3日 8時) (レス) id: ed0a73ac99 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：617 | 作成日時：2019年2月27日 9時
