The missing piece Ⅹ Ⅵ (ページ22)

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652 すぐそこ（11/15更新）ページ22

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「は？向かいじゃない。」

「うん、オーナーさんが同じでね、
諸々諸経費いらないよーって言ってくれたから
あそこに決めたの。ちよっと古いんだけどね。」

「そっか、」

そうこうしてる間にも
業者のお兄さん達はテキパキと引っ越しを終えていく

小一時間ほどで全ての荷物を運び終えた

「ありがとうございました。」

そう言って
お兄さん達に代金と一緒に
冷たい飲み物も渡してる

「「あ、すいません。ありがとうございます。」」

ニコニコとお兄さん達は帰って行って

「さて、と。」

オレをチラリと見ながら腕捲りをしたA

「ん？」

「今夜中に片付けちゃいたいの。」

「うん、どーぞ？」

「じゃあ、またね。」

「えー！？」

「なに？」

「なにって、冷たいよね、」

「だって、明日もお仕事でしょ？
子供みたいなことを言わないで、早く帰ったほうがよくない？」

「なんか、」

「ん？」

「何でもない。邪魔しないから、どーぞ？
自分のタイミングで帰るから気にしないで？」

そう言うと部屋の隅っこに腰を下ろした