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2-35 やめとけば良かった ページ35
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「ん、おやすみ。」
そう言ってエレベーターへと歩き出すと
後ろで扉が、ガチャと閉まった
少しだけ振り向いて
何の迷いもなく閉まった扉を見たら
「くそっ、」思わず出た
・
彼のスマホから聞こえた声
何を話してたかは分からなかったけれど
女の人の声だった
それは例えば、
会社の人かも知れない
お家の人かもしれない
相手の人がどういう人か分からないけれど
嫉妬・・・
ただ、女の人だというだけで
私の中で何かがモヤモヤと湧き出してくる
そんな私の感情を知ってか知らずか
「じゃ、行くわ。」
そう言って立ち上がるから
やっぱり
彼の感情がコロコロと変わるのに
彼という人が全然理解できなくって
彼の背中が玄関の扉を出ると
自分の気持ちに蓋をするように
急いで扉を閉めた
やっぱり
この想いには足を突っ込むべきじゃ無かったんだ
私と二宮さんとでは、世界が違い過ぎたんだ
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作者名：617 | 作成日時：2016年5月23日 21時
