155 〜出張先より愛を込めて〜 （11/11 1話追加） ページ7
カシャッ、
「最近よく撮ってるよね？」
みんなで集まっての食事
翔さんからかけられた言葉
その隣で
相葉さんがニヤニヤしてる
みんなが集まる前に撮っちゃおうと思って
撮ってたのに
人の事なんて関心なさそうに
それぞれがスマホを弄ってたくせに
だから、
1枚だけ撮ってやめた
「いいよ、いいよ
食べる前に撮っちゃって？」
なんて気を遣われて
大丈夫だ、って言ってんのに
こっちからの角度のが美味しそうなんじゃない？
とか
いや、こっちからかな？
なんて
盛り付けを見ながら
撮りやすいようにセッティングしてくれるけど
翔さん、あなた
こういうセンス、ZEROでしょ・・・
だけど、こうなったら
撮らない訳にいかなくって
ちゃちゃ、っと撮ると
撮り終わった時に
タイミングよく部屋のドアが開いて
Jと大野さんが入ってきたから
「ありがと、もう、いいから。
さっ、始めましょうか？」
そう言って
グラスを持ち上げる
「はい。
じゃ、リーダー？お願いします。」
翔ちゃんに促されて
慌ててグラスを持ち上げる大野さん
「あ、じゃ。
今日はお疲れ様。まだ、明日もあるけど・・・
来週も、来月もありますが
取り敢えず、お疲れ様っしたー。」
「「「「おつかれっしたー！」」」」
みんなでグラスを合わせて
あぁだ、こうだ言いながら
名物の
なんやら、かんやらを頬張る
わいわいやってる隙間を狙って
堪えきれずにさあやに
さっきテキトーに撮った写真を送る
” 美味しそう！”
” お疲れ様です。
美味しいもの食べて明日も頑張ってね？”
って立て続けのメッセージとともに
” 私はコレ！”
って、ケーキのが写メが送られてきた
その写真を見て
真っ先に頭を過ったのは、あの高校生だった
やばい
オレ、重症かも(笑)
そんな事を思って口角が上がった時、
感じる視線に振り向くと
右の口角を上げた、やらしい顔の相葉さんと
ニヤニヤが止まらない、って感じのおじさんが
2人並んでこっちを見てるから
ヘタに関わっちゃいけない、
そう思って
見て見ぬ振りをしたら
「見たよね？」
「うん、見た見た。」
「見ないふりしたよね？」
「うん、したした。」
って、こそこそじゃないにも程があるくらいの
ボリュームでこそこそ話してるから
耳が赤くなるのが自分でも分かった
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作者名：617 | 作成日時：2015年10月31日 21時
