186 出張 ページ38
・
やっぱりラーメンなのね(笑)
送られてくる写真は
相変わらずラーメンで
” どこに出張行ってるか
分かんないよ？(笑)”
って送ったら
” スープの色で見分けてよ。”
って返ってきた
・
マスターの視線を辿って永田さんを見つけた私は
軽くパニック状態で
ははっ
「どうした？大丈夫？」
「えっ？あ、あの人、」
「あの人、って。」(笑)
「あ、ごめ、なさ、
いや、永田さんですよね？」
ははは
「見えてる通りだよ。」(笑)
って笑うから
「だって、今、九州じゃ・・・」
「直接聞いてみれば？」
そう言うと
私のグラスを永田さんの隣へと移してくれた
「ご無沙汰してます。」
イスに座る前に
深々と頭を下げる私に
「ちょ、ちょっとちょっと。」
て周りの目を気にして焦ってる
「まぁ、座ってよ。」
「はい。失礼します。」
「なんか他人行儀だな、」
って苦笑いする永田さん
「あの？」
「ん？」
「今日って、九州・・・なんじゃ・・・？」
「あぁ、彼らは、ね。」
「え？」
「全部が全部、着いてくわけじゃないからさ。
あっちには矢野くんが行ってるし
こっちはこっちで、年末年始の仕事のスケジュールとかもあるからね。」
「そう、ですよね。」
「息子くんの事、宜しくね？」
「え、どうし、て・・・？」
「ん？
まぁ〜、息子は息子であって
僕の仕事のパートナーでもあるから、ね。」
彼らの事は
ちゃんと
ま、Aちゃんなら信用できそうだしね。
なんて
ちょっと意地悪く笑うから
「そんなに簡単に、
ヒトを信用しちゃダメですよ？」
って真剣に返した
その時
彼の名前がディスプレイに表示された
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作者名：617 | 作成日時：2015年10月31日 21時
