180 想い ページ32
っ！！
ドアを開けて目を疑った
直ぐそこに
膝を抱え込んで
突っ伏してるさあやがいたから、
彼女の前にしゃがんで覗き込むと
ぐっすりと熟睡中のようで
(何やってんのよ？)
って、溜息が溢れる
オレが潤くんや相葉さんだったら
このまま抱えて
ベッドまで運んであげたいんだけど、
実際、オレには無理で、
ごめんね、頼りないオトコで・・・
、なんて苦笑いが溢れる
だから
寝室から毛布を引っ張ってきて彼女にかけると
顔にかかる前髪をそっと掻き分けた
えっ？
泣いてたの？
なんで？
彼女の睫毛が濡れてるから
どうして？
オレの頭ん中は？マークだらけで
やっぱり
無理させてんのかな？なんて
彼女を包み込んだ毛布に
一緒に
すっかり冷たくなってる身体に心が震える
「・・・ん、」
流石に目を覚ました彼女に精一杯微笑む
「おはよ？
こんなトコで寝てたら風邪引くよ？」
「あ、ごめんなさい。邪魔しちゃった？」
邪魔？
なんにも邪魔なんてしてないでしょ？
ただ廊下に座ってただけで
下手すりゃ、
朝まで気付かないままだったかもしれないのに・・・
なのに、
そんな風に思ってたの？
そっか、
まだまだオレの想いは届いてない
って訳か・・・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：617 | 作成日時：2015年10月31日 21時
