152 出張前 ページ4
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ご飯を食べ終えて
「もう少し飲む？」
「ん〜、お風呂入ろっかな？」
「じゃ、お湯溜めてくるね。」
お風呂場へ行ってお湯をバスタブに放った
バスタオルを棚から取り出した時
「ねぇ？」
「ぅわっ！」
急に声を掛けられてびっくりして振り向いたら
「ぅわっ、って。」(笑)
変な声が出た私に笑いながら
振り向いた私のシャツのボタンに手をかけて
ひとつ外した
えっ？
「ちょっと、かず・・・」
慌てて
持ってたタオルを置いて
その手を制止しようとするけど
「ん？なに？」
涼しい顔で
器用にボタンを外していって
あっ、と言う間に肩からシャツが滑り落ちる
下着だけになった上半身に
慌てて隠すように自分を抱き締めると
私の両手が塞がってるのをいい事に
簡単にウエストのホックが外され
すとん、とスカートが足元に落ちた
「ちょ、かず？！」
「はい、はい？」
口角を上げて
楽しそうに鼻歌を歌ってるみたいに答えると
私の腰を抱き寄せて
チュッ、て音を立てて唇に触れる
「なんで、隠してんの？」
お風呂入るんでしょ？
って涼しい顔して笑って
私を見て、下から上へと視線を送る
「だって・・・かず、
洋服、着てる・・・」
苦し紛れの私の言葉に
あぁ、
ってゆっくり笑うと
簡単に全てを晒した
そうなると
下着を身につけてる自分の方が
恥ずかしくなって
だけど
自分を抱きしめてる腕を解けなくて
自分を抱き締めたまま俯いてたら
その上から私を包み込むから
「・・・」
何も言えず見上げた彼は
琥珀を潤ませた大好きな顔をして
口角を上げる
肩紐をずらすと
なのに、
さっきまでの甘い雰囲気を打ち消すように
「風邪引くっ！」
笑って
お風呂へと私の手を引いた
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作者名：617 | 作成日時：2015年10月31日 21時
