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162 L'égoïsme ページ14

昼休み





メッセージが届いてた





” お疲れ様。林檎食べたよ。ありがと。
ちゃんと、風呂入って歯磨きして寝なさいよ?”




かずなりに気を遣ってくれてるのが
なんだか申し訳なくって







1人暮らしが長ければ長いほど
1人でいるのが気楽に決まってる





家に帰ると誰かがいる、なんて
それだけで負担になりそうなのに






ホントに此処にいてもいいのかな?
なんて考えてしまって







リビングのソファーで膝を抱えた








1人でいるには広すぎる部屋







かずの部屋とはいえ
自分ちじゃない空間に落ち着かない


息を吸い込めば
かずの匂いも感じられるけれど


いないはずの彼の気配や匂いだけがあるのも
淋しさを増幅させてる気もする






抱えた膝に顔を埋めて目を瞑ると
思わず溢れた

「さみしぃ、よ・・・かず、」









ふふ、
「1日目にしてホームシック?」

突然、頭の後ろから降ってきた声






「えっ?」









「ただいま。」







振り向くと
両手を広げたかずが立ってた






「おかえりなさい、」






「おいで?」








私を包み込んでくれるかずの腕の中は
ひどく安心出来て






「無理させた?」







「うぅん、」





「ごめんね?」





「なんで?」





「ん〜!オレの我儘に付き合わせちゃって?」






「我儘?」
我儘なの?これ。

こんな可愛い我儘ならいくらでも付き合うよ









だけど
そうじゃなくって、ね








そう言うことじゃなくって・・・

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作品ジャンル:タレント
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作者名:617 | 作成日時:2015年10月31日 21時

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