犯罪者達の学園！ (ページ28)

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可愛い後輩【五十川華那】ページ28

｢･･･何、今の声｣

お手洗いに行った帰り、｢あれっ!?｣という大きな声が聞こえた。
何かあったのかしら･･･一応見に行ってみる。

｢ねえ、どうしたの?お名前は?｣
｢あっ、はい僕ですか!?赤坂莉由2年です!｣

可愛い。いや男なんだけど。

｢そう、私は五十川華那、4年。よろしくね。･･･あら｣

莉由の腕に切り傷がある。リスカ痕でしょうね。まあこの学校の生徒は大体闇が深いから別に驚かないけど。･･･にしても大きいわね･･･

｢な、何ですか？｣
｢それ。痛くないの?｣
｢･･･あーやっぱバレますよね、痛いですよかなり。｣
｢でしょうね。｣
｢･･･五十川先輩｣
｢華那でいいわよ。｣
｢じゃあ華那先輩、先輩もリスカしたことあるんですか？｣
｢･･･無いと言ったら嘘になるわね。別にストレスとかそういう理由じゃないけど。｣
｢そう、ですか･･･｣

何か訳アリな雰囲気。･･･暗い顔も可愛い。

｢･･･あの、先輩の罪って･･･｣

それ聞いちゃう?いや別にいいけど。

｢殺人と暴行。莉由は?･･･あ、言いたくないなら大丈夫よ。｣
｢殺人･･･僕もです。一緒ですね｣
｢そうね。｣

それは喜んでいい事なのか知らないけど･･･まあ殺人は結構多いからそりゃ一緒にもなるわ。

｢･･･と、そろそろ教室行った方がいいんじゃない?｣
｢そうですね、ありがとうございました!｣
｢いいえ。良かったらまた遊びにおいで。いつでも待ってるからね｣
｢はい!｣
｢ああ後、リスカは程々にね？やめろとは言わないしそんなこと私が言っていいことじゃない。でもあまりやりすぎると自分がキツイわよ?下手したら死ぬこともあるし。｣
｢あーそれは今日体感しました･･･ちょっと控えめにしときますね｣
｢うん、･･･間違っても死なないようにね。｣
｢･･･はい!｣
｢よし!じゃあまたね!｣
｢ええまた！｣

そう言って、莉由は笑顔で教室に戻っていった。･･･はあ、可愛い
やっぱり可愛い子は笑った顔が1番可愛いわよね･･･でも泣き顔とか怯えた顔もイイし･･･
ああもう落ち着け私!

｢ちょいちょい華那さんや、顔緩みまくってるよ?｣
｢辛い｣
｢何が?｣
｢後輩が可愛すぎて辛い｣
｢ショタコンかよ･･･｣
｢失礼な。私はショタコンでもロリコンでもない！ただ可愛い子が好きなだけよ！」
｢さいですか･･･ほらHR始まるよ｣
｢はーい｣

今日はいい日になる気がするわ、多分気の所為だけど。

ミア様、莉兎様使わせて頂きました！