夢咲学園！【小説版】

熊虎正十郎 ページ16

あたしの名前は熊虎正十郎！

せいちゃんて呼んでね〜

「ぶぉーピーヒョロロー」

今日は授業をサボって森の中で楽器の練習中。

まぁ、サボっちゃダメなんだけどね…。

でもそうでもしないと練習出来ないし！

それにあたし、まだ魔法を一回も使ったことないのよね

「あ〜…この楽器でもないかぁ…」

…そう。あたしは楽器を使うのが大の苦手。

森を操るには楽器を使わなければいけない。

でもあたしは楽器を使うのが苦手。

つまり、あたしは本当に魔法が使えるのか怪しくなる。

ってことね。

あたしに合う楽器ってあるのかしら？

探し始めてから５年。

まだ見つからないって相当やばいわよね。

…このままじゃ…また…ッ…

「ダメねぇ…あたし、疲れているんだわ」

咲ちゃんが喧嘩しなくても良いように、あの子がもう一人にならないようにしなくちゃ。

だから、はやく頑張らないとねっ！

それに、はやく皆に良いところを見せたいわ〜

「さっ、もう一回やるわよ！」

次はアコーディオンを持って弾き始める。

「せっかくだから歌も歌ってやったりしちゃおうかしら？」

熊虎正十郎１７歳。

彼はいまだに音楽関係で音痴なのは知らない。

…そう。歌も楽器も音痴だってことに。

彼の演奏は放課後まで続いた…とか。

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