26: 普通は ページ26
信介「おはよお、早いな」
A「…ん、昨日眠たくてな
朝早く起きてノート書いてたん」
信介「お腹と腰の調子はどうや?」
A「うん、錠剤嫌いやけど
痛み止め飲んでるから大丈夫やで」
信介「なんかな、オカンに聞いたんやけど
2日目と3日目が一番つらいらしいねん」
信介「ちゃんとお腹冷やさんようにしぃや?」
A「おん…ありがと」
信介は朝早くなのに
眠い顔1つせんで起きてくる。
…毎晩電気消えるん早いもんな
信介「朝飯…そんなんで足りるんか?」
A「いや、今ちょっと食事制限してんのや」
信介「努力するんは立派やけど
無理なダイエットはアカンで
Aはそのままでも十分かわええんやから」
そないな格好いいことサラッと言って
黙々とご飯を食べる信介に
きょとーん…とする。
A「信介て、彼女できたことあるん?」
信介「なんやいきなり」
A「いや、女心分かっとるて思て」
信介「んー…女の人は大変やからな
なるべく分かってあげたい気持ちはあるなぁ」
A「そなんや」
信介「好きな子とかは、まだおらんなあ」
A「…ほおーん…出来たら紹介してや」
信介「はは、なんやねんそれ、オカンか」
信介「Aにも…いつか彼氏ができるんやろな」
A「なーにが
彼氏できるんやろな
彼氏できたら兄ちゃん嫉妬してまうかもなぁ
だよ」
A「あんたが好きやねんこっちは」
角名「いや、俺に言わないでよ…」
角名「えぇ…なんで智と治いないわけ…」
A「なんやねん、角名!
なんか文句あるんか!!」
A「いらいらする…」
角名「A、口開けて」
A「?あー」
角名「ん」
A「ん?…飴?」
角名「かんしゃくしてる子供には
甘いものあげたら静かになるからね」
A「な、バカにすな…イチゴの味する」
A「おいしい」
角名「俺も妹いるからさ、なんとなく分かるよ
…くっついてくると可愛いしね。
俺は別に女としては見てないけど。
でも…彼氏連れてきたらちょっと妬くし」
角名「俺の妹に何手出してんの、ってね」
A「女として見れないんか、妹」
角名「俺、歳離れてるからね」
A「女の子らしくってなんやろなあ」
そう言った瞬間
右頬に角名の左手が触れる
A「なんかついとるん?」
角名「…そういうとこ」
角名「普通女子はこれで照れるんだよ」
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作者名：げんまいちゃ。 | 作成日時：2020年12月26日 3時
