21: 大人になった日 ページ21
A「…なんか偉い腰痛い…」
いつも朝は5時に目覚めて
支度をして朝練に向かう
もう6時なのに…
今日は体が痛くて起きれない。
A「…なんやろ…て…え、まさか」
パッと布団に目を向けると
自分の寝ていた部分に
赤いシミがついていて…
A「おっ、おかあああああああああん!!」
信介「なんや!!…お前朝から…
て…ちょっと待っとき
…オカン呼んでくるわ」
A「うう…」
今まで来てなかった「女の子の日」が
…来てしまった。
母「ははは、おめでたいことやんな〜
今日帰ってきたらお赤飯炊かんとね」
A「…うう、気持ち悪い…
パンツもシーツもダメにしてしもた
もういやや、今日学校行きたない」
自分は、オカンに用意してもらって
すぐトイレで着替えたけど…
腰、腹の痛さや股の気持ち悪さに
慣れていないからか涙が出てきた。
母「ははは、A、今日は大人になった日やで
そないな赤ちゃんみたいんこと言わんの〜」
信介「…腰とか腹の調子はどうや?
あんま具合悪いんやったら無理はあかんで?」
母「信介、A車で送るけど乗ってく?」
信介「いや、ええわ。
もう家出んと朝練間に合わんから」
信介「じゃあ、行ってくるで」
A「…腰もお腹も痛い」
A「…うう」
高2まで来なかったのが逆にビックリやけど
もう皆慣れとるもんやのに、
今更来ても…ついていけへんのや。
初めて授業中に寝てしもた。
…具合悪い。
世の中の女性ホンマ尊敬やわ。
こんなん、1か月に1週間続くんやろ…??
…てことはなんや?
今日は初日なのか?
…昨日寝てる間にきとったから
今日は2日目なのか…?
A「…しんど」
『北っち』
A「ん?」
『これ…全部運ばなあかんくて
1人じゃもてそうにないん…やけど』
A「あぁ、運ぶん手伝うで」
『ご、ごめんね』
A「なんで謝るん?
こんなん重いの一人で持たせられんし
いつでも頼ってや、委員長」
よいしょっとクラスの人数分のノートとプリントが
積み上げられた束を持ち上げる
A「うー…」
腰が…悲鳴をあげとる。
『あかん、どないしよ』
A「ん?どしたん?」
『放送で今、委員会呼ばれてん…』
A「山口先生やろ?
…これ運んどくで?」
大変やな委員長も…
昼飯よりも先に委員会行かなあかんのか。
…でも、これ一人で運ぶんはちときついな
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作者名:げんまいちゃ。 | 作成日時:2020年12月26日 3時