【7章】迷いのない言葉 ページ46
sideなし
バネッサ「私が引っ張るわ、安心して行きなさい！」
アスタ「よろしくお願いしまぁぁぁぁす！！」
新たに覚悟を決めたバネッサの一言にアスタは大声で答える
フィンラル(ちょっとちょっと飛ばし過ぎですよお二人さん〜
まったくもー、これだから血の気の多い人達は…)
そんな二人の気迫に押されながらもフィンラルも限界を越えようとしていた
思い出される過去
出来の良い弟と不出来な兄と比べられた過去
フィンラル(親から逃げ、弟から逃げ、家から逃げ、現実から逃げ
人生、楽しんだもン勝ちと何かに打ち込む事を諦め
チャラチャラしていた自分…
そんな中
魔力のまったく無いアスタくん
ヘラヘラしてて何考えてるか分からないAちゃん
君達に出会った
アスタくん
君は足りないどころじゃない…何も無かった自分と真っ直ぐ向き合い諦めずに戦っていた
Aちゃん
ヘラヘラして僕と同じ様な人種だと思った君は、本当は自分の弱さに誰よりも悩み、向き合っている子だった)
アスタの戦う姿
ネアンで泣いていたというAの姿
そして、いつかの日にしたヤミとの会話
ヤミ『オマエにはオマエの戦い方があるんじゃねーの？』
あの時のヤミの言葉
今のフィンラルには理解できる
フィンラル(オレが最強になるんじゃなく…
オレが黒の暴牛を最強の団にする！！
オレは自分の戦いを投げ出してた…
そんなオレには言えなかった言葉…
今なら…言える！！)
過去の自分を乗り越え
フィンラルはその言葉を口にする
フィンラル「アスタくん
オレを信じろ！！信じて飛び込めーー！！」
アスタ「すみませんがもう、信じ切ってますっ！！」
フィンラルのその言葉に当たり前のように叫び、空間魔法に飛び込むアスタ
そんなアスタの姿に背中を押される
そう
アスタがこの二人を信じていなければ、こんな馬鹿げた戦い方でヴェットと渡り合えていない
チャラチャラしているヘタレの男と
いつも酔いどれている女に
アスタは身を委ねてくれている
そんなこと二人が一番分かっている
分かっているからこそ
バネッサ(絶対に裏切れないじゃない！！！)
フィンラル(絶対に裏切れない！！)
その想いがあるからこそ
二人の集中は途切れない
ヴェット「とっとと、絶望せぬかぁぁ！」
そんな二人を信じているからアスタもその大剣を握る
アスタ「絶望！？
そんなもん…
してるヒマねぇぇぇぇ！！」
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月22日 11時
