【7章】行き方 ページ18
side貴方
ヤミ「ハイ、バカヤロー共注目〜」
海ではしゃぐ暴牛メンバーに愛の蹴りを喰らわせた団長は、そのまま皆を砂浜に埋めた
あ、ちゃんと頭は出た状態で
とりあえず、情報集めをしていた私は埋まる事はなかったので自分グッジョブと自分を褒めた
団長が淡々とさっき調べ上げた情報を、分かりやすくメンバーに説明していく。説明し終わった団長の事を見るメンバーに私は爆笑した
暴牛(あ、あのヤミ団長が…
めっちゃマジメに仕事してるー!!)
ヤミ「テメーらマジで殺すぞ」
貴「はははっ、私も情報集めてる時に団長見た時は自分の目疑いましたけどね」
ヤミ「テメーも埋めんぞ」
爆笑してたら団長に拳骨喰らいそうになったので、頑張って笑いを堪える
団長もすぐに話を元に戻しノエルに視線を向けた
ヤミ「だが海底神殿はその名の通り海の底にある
フツーに辿り着けねー
だからノエル
オマエの水魔法でオレ達を連れてくんだ」
団長の言葉にノエルを目を丸くして、慌てて答える
ノエル「え、海竜の巣で…!?
アレを移動させるなんてよっぽど魔力をコントロール出来ないと
ムリよそんなの
誰か他の人に…そう、Aだって水使えるじゃない!」
貴「ダメだよ
前にも説明したかもしれないけど、私が再現できるのは『水』じゃない『雨』だ
『雨』を出すためには雨雲が必要だし
そもそも『雨』は大きく広がる海の前じゃ吸収されて終わり
『水』が使えるノエルなら海に吸収されずに海底まで進めるはずだよ」
私の説明に顔をしたに向けて「それでも…」と弱々しく呟くノエル
ノエル「だってそんなの失敗したら__」
ヤミ「そうだな
失敗すれば全員激流にのまれ溺れ死ぬだろう
この任務は
替わりはいねー
オマエがやるんだ
次の満月まで一週間…それまでに限界を超えろ」
ノエル「………」
団長の言葉に黙ったままのノエルをそのままに
ノエル以外の暴牛メンバーは一週間後の満月に備えて待機と言い渡され、その場はお開きとなった
貴「ノエル」
ノエル「A…私……」
俯いたまま強張った顔をするノエルの頭に私は手を乗せる
貴「団長は出来ないと思うヤツにこんな大役任せないよ。ノエルならできると思って任せたんだ
ノエルが自分の力を信じられなくても
私達はノエルの力を信じてる
力抜いていこーや」
ノエルを見据えながら話す私を見て
ノエルはコクリと頷いた
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作者名:ソラ | 作成日時:2020年5月22日 11時