空に映る感情～ページ５～【ブラッククローバー】 (ページ13)

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【6章】私の行動ページ13

side貴方

アスタはまず食堂によってローブを返してもらってから、テレジアさんの所へ向かうと言っていた為一旦アスタとは別れた

貴(確か、ここの建物にテレジアさんが寝ているって言ってたな)

子供達から教えてもらった建物に入り、テレジアさんの部屋まで歩く

ゴーシュ「…アンタが……生きててよかったよ」

教えてもらった部屋の前に止まるとゴーシュの声が聞こえてきた

さっきも騎士団本部で同じ様な感じで団長の声を聞いた気がするが、感動加減がまるで違う

私は聞かれてたことを悟られない様に、少し経ってから部屋へと入った

テレジア「Aじゃないか、無事で良かったよ」

貴「それはこちらの言葉ですよ
本当に…無事で良かった」

テレジアさんの笑顔を見て私は安堵する
まだ痛みとかあるのかと心配していたが、テレジアさんは思った以上に元気だった

貴「回復魔導士の方達の頑張りのおかげですね

…あと、あの時護れなくてすみませんでした」

ここで謝るのは間違っている事は分かっている
それでも、謝らずにはいられなかったのだ

テレジアさんはアスタと子供達を護る為に庇い
そのおかげで子供達もアスタも無事だった

テレジアさんの行動は称えられるべき行動だ

テレジアさんは私に何かを言おうとしていたが、私の顔を見て口を閉じてしまう
そして、今度は優しい表情で私に語りかけてきた

テレジア「アンタが自分に自信が持てない事は分かってるよ。その理由を聞こうとも思わない

だけどね、これから話すのは全部事実だ

私はね、死ぬかもしれなかったんだよ

でもこうして元気にアンタと話せている
何でだと思う？」

テレジアさんの話す内容の意図がわからない
だが、意図が読めないのなら正直に思ったことを話すのが一番だと思う

貴「それは、テレジアさんを診てくれた回復魔導士の方々がとても優秀だったから」

私の言葉にテレジアさんは微笑みながら首を横に振る
私はその行動に「え？」と反射的に答えてしまう

テレジア「アンタがいたからだよ」

その言葉に今度は言葉を失い、目を大きく見開く

テレジア「アンタが私が倒れた後、運ばれるまでずっと回復魔法をかけていてくれたおかげで私は助かったんだよ」

貴「でも…それは、当たり前のことで…」

テレジアさ「アンタが思うその当たり前の行動が

一人の老いぼれの命を救ったんだよ」

私を見つめるその優しい瞳に
私は目が離せなくなっていた

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