【6章】思考と本能 ページ42
side貴方
ヤミ「テメーは何も考えなくていいんじゃねーの」
団長の言葉に私は本当に思考が停止する
貴(いやいや、思考して最善手を選択するのが私の武器でしょーが
考えるのやめるとかは普通に無理！)
一瞬本当に思考停止したが、首を横にぶんぶんと振りながら我に返る
ちょうど団長はアスタに喝を入れている最中だったので、リヒトに隙をつかれる心配がなくてよかった
ヤミ「テメーもだヘラヘラ女」
貴「え？」
アスタと団長の話をまったく聞いていない私は何のことか分からなくて、間抜けな返事を返してしまう
そんな私の目の前に団長は来て頭に手を置いた
ヤミ「オマエはオマエの本能で戦え」
団長の言葉に目をパチパチしながら、何を言っているのかを考える。本能…とは？
ヤミ「オマエがあの速度の攻撃防げてるのは純粋なオマエの『本能』だ
第六感で感知する事を『氣』と呼ぶなら
第六感に身を任せてるのが『本能』だ
オマエはその『本能』が優れすぎてる
本来なら何も考えなくてもできる"天才型"に育つはずが、なぜかオマエは考える事を余儀なくされちまった
オマエ、本当は考えるよりも何も考えずに動く方が好きだろ。そーゆうことだよ」
"天才型"なんてありえない
だって私は『天気』魔法をうまく使いこなせなかったんだから…
あれ？でも、天気魔法について答えを見つけたときの伸び率は確かにすごかった気がする
というか、深く考えすぎて『天気』を合わせるという発想することができなかった
暴牛にきて気づいたじゃないか
もっと"自由"で良かったんだって…
『己の今までの考えを捨てるのが怖いのか小娘』
そうだ…彼女にも言われたじゃないか
変わる事を恐れる者が強くなんてなれるわけがない
『いつまで過去の自分に縛られている
弱き今を超えるために強くなるのだろう
ならば…』
貴「今ここで弱い自分を超えろ」
戦闘狂な彼女の言葉を思い出して私は笑う
ああ、そうだよ
思考しなきゃうまく立ち回れないと思ってたし
周りや敵を見なきゃ最善の道をいけないと思ってた
でも本当は考えるのは嫌いだ
ただ、体を動かしていたい
【乱舞】と【剣舞】が得意だったのも思考せずにただ動いていれば良かったから
ああ…そうか…もう考えなくても
一人でどうにかしなくていいんだ
.
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【天気魔法"晴雲の勇鬼"】
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【晴嵐】
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神楽 - 読んでいてとても楽しいです。早く続きが読みたい❗️ (2022年7月15日 15時) (
レス) @page16 id: cb0290e542 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - コクマさん» あ、やっぱり気付きますよね（笑）一応意図的に似せてます！書きながら早くメレオレオナ団長出てこないかなーって思ってます（笑） (2020年5月18日 14時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - 快晴の怒りってなんかメレオレオレナの灼熱腕に似てますよね (2020年5月18日 13時) (レス) id: 63a31e3fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月17日 23時
