【6章】知らなかった事実 ページ38
side貴方
リヒトの言葉を聞き団長の顔が
怒りに染まる
ヤミ「…だろーな
こんなもんであの真面目大王は倒せねー
闇魔法"闇纏・無明斬り"」
団長の刀に纏っていた『闇』が斬撃となりリヒトを切り裂く
だが、間一髪のところでリヒトも避け頬に切り傷をつけるだけとなった
ヤミ「卑怯な手でも使わねーと勝てなかったんだろ？
今度は真っ向からかかってこいや
魔法騎士団団長の力見せてやらぁ！！」
その顔を怒りに染めて
力強く握った刀をリヒトに向ける
貴(…まだ本気見せてないとか
頼しすぎるじゃないですか、団長…)
団長につられて魔法帝からもらった剣を強く握り締め、団長の頼もしさに笑いが抑えきれない
ヤミ「オイ小僧、ヘラヘラ女ちゃんと見てたか？」
アスタ「は…ハイっす！！」
貴「見てましたよー。てか、私も見てた方がよかったのね」
さっきの力強い声ではなく、いつも通りの緩い声で私達に話しかけてくる団長
「見てろ」って言葉はアスタにだけかと思ってが、私も含まれてたんだな
ヤミ「よし、じゃあ同じ事やってみ？」
アスタ「ハイっす…って、出来るかぁぁぁ！！」
本当に団長の考えてる事が分からなくて困る
ヤミ「あ？誰に向かって言ってんだ
オレがやれと言ったらやるんです
それで一つ大きな男になるんです」
アスタの顔面を片手で鷲掴みにしながら無茶振りをする団長。いや、団長が無茶振りする時は出来ると信じてる時だ
リヒト「なるほど…これが闇魔法…
光回復魔法"癒しの光粒"」
リヒトの体が光に包まれたと思ったら、団長がつけた頬の切り傷を治していく
アスタ「アイツ…回復魔法まで使えんのか！」
ヤミ「あんま見たことねーが…
魔［マナ］に好かれてるヤツはいろんな系統の魔法を使えるらしーな
攻撃系で回復も出来るのは特に稀だ」
貴「えっ！？
私、攻撃系で回復使えるんですけど…魔に好かれてたんですか！？」
ヤミ「え、オマエも回復つかえんのすげーじゃん」
貴「なんかゆるくて全然凄いって思ってなさそうですね！！」
シレッと私が知らなかった事を言い放った団長に驚きが隠せない。魔に好かれてるはずなのに魔感知不得意って…好かれてんのか嫌われてんのか分からんぞ
とりあえず考えるのは後だ
目の前の敵に集中…
アスタ「いやだからムリですって！
こんな戦ってる途中で、しかもオレ魔力ないですし！」
…前方の光景が全然私を集中させてくれない
ま、それが面白いんだけどさ
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神楽 - 読んでいてとても楽しいです。早く続きが読みたい❗️ (2022年7月15日 15時) (
レス) @page16 id: cb0290e542 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - コクマさん» あ、やっぱり気付きますよね（笑）一応意図的に似せてます！書きながら早くメレオレオナ団長出てこないかなーって思ってます（笑） (2020年5月18日 14時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - 快晴の怒りってなんかメレオレオレナの灼熱腕に似てますよね (2020年5月18日 13時) (レス) id: 63a31e3fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月17日 23時
