【6章】寓話と小話 ページ37
side貴方
リヒトはポツリポツリと寓話を話し出した
リヒト「昔とある村にとても魔力の強い人達がいた
彼らはとても魔［マナ］に愛されていた
彼らは天候を変えたり地脈を操ったりと
神に等しい力を持っていた
村の外の人間達は彼らを神として崇めた
でも次第に人間達は彼らの力を恐れ妬み欲しくなり
彼らを騙し皆殺しにして
力を奪ったとさ__」
リヒトは寓話だと言った
だが、これは絶対に…
貴(……リヒトの過去
悪魔について図書館で本を漁っている時に似ているようでまるで違う昔話を見たことがある
その話は、膨大な魔力を持ったもの達が悪として描かれていた。…真実がどっちでもありえる話だ
目の前にいるリヒトが悪でも
人間が悪と言われても…頷くことしか私にはできない)
横にいるアスタは話が全く分かっていないようで首を傾げているが、前にいる団長は顔色変えずにプカプカとタバコを吸っている
ヤミ「何その話？
それがアンタと何のカンケーがあんの？
吟遊詩人にでもなんの？
じゃあ、オレからも小話を一つ…」
リヒトの言いたいことが分かっているのか分からないが、団長は読み取れない表情でコホンと同じように話をし始めた
ヤミ「あるところに一人の少年がいました
そいつの親は漁師で小さい時から漁に出されました
そしたら難破してワケわかんねー国に漂着しました
人種や文化の違いからそこでえげつない目に遭わされました
けれど全員ボコして
一団のボスとして君臨しました
終わり
どう？オレのアンサー寓話」
貴(……こっちも自分の昔話かよ！！
私もそこそこ濃い過去あると思ってたけど
ここにいる人たち全員過去に何かしらありすぎるだろ！！)
二人の過去話を聞いて暗い気持ちになるどころか、頭の整理が追いつかなさすぎて笑いが出てしまう
団長はペースを乱す天才だなと尊敬した
リヒト「異人の君には関係のない話だったね
舞台を降りてくれ」
貴・ヤミ((速度があがった))
再び、光の刃が私たちの方へと放たれる
先程以上の速度で飛んでくる刃を私達は斬り落とす
ヤミ「フエゴレオンのヤローをやったの…テメーか？」
切り落としながらも顔色変えずにリヒトに問う団長
そんな団長にリヒトは嗤う
リヒト「…そうだよ
周到に準備した上に罠に掛けさせてもらったがね」
その言葉に顔色一つ変えなかった団長の顔が
怒りに染まった
.
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神楽 - 読んでいてとても楽しいです。早く続きが読みたい❗️ (2022年7月15日 15時) (
レス) @page16 id: cb0290e542 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - コクマさん» あ、やっぱり気付きますよね（笑）一応意図的に似せてます！書きながら早くメレオレオナ団長出てこないかなーって思ってます（笑） (2020年5月18日 14時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - 快晴の怒りってなんかメレオレオレナの灼熱腕に似てますよね (2020年5月18日 13時) (レス) id: 63a31e3fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月17日 23時
