【6章】白夜の魔眼、頭首 ページ33
side貴方
光の刃が刺さっているテレジアさんがアスタに向けて何か話している
もう少しでテレジアさんのところにつく
「…君達は…生まれながらに罪人なんだよ」
神々しく光る場所から男の声が聞こえる
だが、そんなのはどうでもいい今は目の前の命だ
貴「テレジアさん！！」
やっとテレジアさんの元へたどり着き、私はテレジアさんに手をかざす
【天気回復魔法"微笑みの月時雨"】
私の魔法ではテレジアさんを救えるかは分からない
それでも、やらないよりやった方が良いに決まってる
アスタ「オマエ…敵のアジトにいた…！！」
私とテレジアさんを庇うように立っているアスタが、声の男の主を見て驚いている
アジトと言っているから、この前拉致されたときのことだろう
「自己紹介がまだだったね…
私の名は…白夜の魔眼頭首……
リヒトだ」
私はテレジアさんの回復でリヒトという奴の顔は見てない
だが、柔らかい声色からは想像できないほどの
殺意に満ちた魔力でとんでもない奴だというのは想像ついてる
リヒト「こんなに我が同胞を傷つけて…
可哀想に…サリー」
ヴァルトス「昔の研究所に行くというので空間魔法を使ったのですが…こんなことになっていようとは…」
リヒト「オマエが責任を感じることではないよ…ヴァルトス
彼らがまた何か卑怯な手でも使ったのだろう…
先程いつだって犠牲になるのは弱き者だと言ったね
それは違うな…犠牲になったのは強き者だよ
嫉妬され、恐怖され、差別され、迫害され、奪われた
だから我々はクローバー王国を赦さない
今度は我々が君達を滅ぼし…我々の国を創る」
アスタ「何ワケの分かんねーことゴチャゴチャ言ってんだぁー！？
先に仕掛けたのはそっちの方だろがコノヤロォ」
アスタの言葉が一旦終わる
だが、次の瞬間にはアスタの悲鳴が響いた
私の後ろからも光の刃を感じる
キンッ
リヒト「……！」
私は腰に差していた剣を抜き、襲いくる光の刃を斬る
貴「ハッキリ言ってアンタ達の言うことは分かる
人間は救えないクズが腐るほどいる
だけど、同じくらい素晴らしい人間も存在する！
アンタの知る人間は
本当にクズしかいなかったのか？」
片手は剣で光の刃を斬り
もう片方の手はテレジアさんの回復を行う
そこで私は初めてリヒトの顔を瞳に映した
貴(…ああ、コイツは…酷く脆い眼だ)
その瞳に映る感情に私は酷く悲しい気持ちになってしまった
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 119人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神楽 - 読んでいてとても楽しいです。早く続きが読みたい❗️ (2022年7月15日 15時) (
レス) @page16 id: cb0290e542 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - コクマさん» あ、やっぱり気付きますよね（笑）一応意図的に似せてます！書きながら早くメレオレオナ団長出てこないかなーって思ってます（笑） (2020年5月18日 14時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - 快晴の怒りってなんかメレオレオレナの灼熱腕に似てますよね (2020年5月18日 13時) (レス) id: 63a31e3fb7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月17日 23時
