【6章】光の刃 ページ32
side貴方
魔力がなくなった子達の魔力を戻す方法を探すために、ダメ元で魔力を奪ったっぽい機械を調べる
だが、その時離れた場所にいるアスタの方から凄まじい音がした
倒したと思っていた泥の怪物、いや…少しバロの姿があるから少しだけ残った意識でアスタを襲おうとしている
ゴーシュにもう魔力はない
アスタも気付くのは遅かった
だけど、1人の男がアスタを守るように背中に立ち魔法を発動する
その魔法はアスタに襲いかかるバロを、白い雪で包み込みそして…凍らせた。これで本当にヤツは動くことはない
貴(あの時アスタが助けて、その言葉が彼に届いたからこそアスタは今救われた
人はやっぱり繋がってるね)
向こうはもう大丈夫だと思って、再び機械を調べ始める。パッと見では訳が分からないが、至るところに書いてある文字をしっかりと読めば使い方はわかると思う
そしてきっと、その逆のことをすれば……
ゾクッ
貴(……え？)
今まで感じたことのない膨大な魔力
貴(それだけじゃない……これは圧倒的な…殺意)
殺意を向けられたことなんて今までいくらでもある
伊達に6年前に虐殺事件に巻き込まれていない
でもこの殺意は…今までの比じゃない
全てを憎み、絶望し、怒り、滅ぼしたがっている
貴(アスタ達は……っ！！)
感じた魔力に驚き、困惑している間に
アスタを助けた細身の男とゴーシュの体に
光の刃が突き刺さっていた
そして、そのさらに奥ではテレジアさんがアスタと子供達を庇うように前に出ている
神々しく輝くその場所から
光の刃がきているのだと悟る
貴(ダメだ…テレジアさんも子供達の避難や時間稼ぎで魔力を消費してるはず
お願いっ、間に合って！！)
私は魔導書［グリモワール］を開き、魔法を詠唱しようとする
だが、その行動が報われることはなかった
貴「……光の…速さ……光魔法…」
私が魔導書を開いた時には光の刃はテレジアさん達に向かっており、言葉を発しようとした時にはもうその刃はテレジアさんに突き刺さっていた
その光景に言葉を失うが、我に返って私はテレジアの元へと駆ける
私より近くにいるアスタと子供達が先にテレジアさんに近寄り、身を案じている
ここからじゃ聞こえないが、何かを伝えているように見える
細身くんとゴーシュも心配だが、テレジアさんは生死に関わる
貴(急いで、間に合え、間に合えっ！！)
私はそう思いながらひたすら前へと走った
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神楽 - 読んでいてとても楽しいです。早く続きが読みたい❗️ (2022年7月15日 15時) (
レス) @page16 id: cb0290e542 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - コクマさん» あ、やっぱり気付きますよね（笑）一応意図的に似せてます！書きながら早くメレオレオナ団長出てこないかなーって思ってます（笑） (2020年5月18日 14時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - 快晴の怒りってなんかメレオレオレナの灼熱腕に似てますよね (2020年5月18日 13時) (レス) id: 63a31e3fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月17日 23時
