【6章】ババアの意地 ページ26
sideなし
「さっき注射した裏魔道具は刺した人の生命力を喰らって、爆発的に魔力を湧き出させるんだ〜
これなら反［アンチ］魔法でも簡単には倒せないでしょ〜〜」
少女の笑い声がこの洞窟に響く
暴発したように泥が飛び散っていく怪物の攻撃をアスタはただ防ぐことしかできない
アスタ「うおおおお、キリがねええ！！」
斬っても斬っても止まらない怪物の攻撃に手一杯になっていたアスタの隙を、少女も見逃さない
アスタ目掛けて粘液を飛ばすが、炎と氷の攻撃によってその攻撃はアスタには届かなかった
「あ〜〜また邪魔したぁ！出しゃばって来ないでよ〜
そっちの女の人は複数の属性使ってて気になるけど
魔力が衰えて枯れた魔法使う老人には興味ないんだからぁ〜」
貴(私、知らない間にあの子にロックオンされてたの！？)
子供達を守りながら、後方支援するAが少し少女の言葉にゾッとしていると
テレジアが不適に笑いながら少女を見返した
テレジア「言ってくれるじゃないか若いの
確かに年と共に体内で生成できる魔力は衰えてく
けど自然に宿る魔［マナ］を練る力はいくつでも高められるのさ
テクニックなら年季入ってんだ
若いもんにはまだまだ負けない
ババアナメんじゃないよ！！」
不適に笑った顔から豹のように吠える勇ましさに変わったその表情に、共に戦うアスタとAはテレジアに頼もしさを感じる
「むぅ〜、ウザいおばあちゃんだなぁ〜
ぽっくり逝っちゃっても知らないよ〜？」
そんなテレジアに表情を変えないながらも、声色はどこか苛立ったような少女がテレジアに向かって粘液を飛ばす
テレジア「言っただろう？まだまだ若いもんには負けないってねえ」
少女の粘液を焼き尽くしながらも、心の中では顔をしかめているテレジア
テレジア(…ったく、Aが子供達を守ってくれているからこうやって戦えているが
このままじゃジリ貧だよ…
ゴーシュめ…！
何逃げてくれてるんだいあのバカッ！！)
「あれれ〜？考え事何て余裕だねおばあちゃん？」
テレジア「しまっ…」
ゴーシュに対する怒りで少しだけ隙を作ってしまったが、その隙を見逃さない少女も流石である
少女の粘液がテレジアを捉え、テレジアも避ける方法がなく咄嗟に目を瞑ってしまう
だが一向にくるであろう痛みがやってこない
貴「後方だからって甘くみんなや
近距離戦闘の方が得意だけど、遠距離で戦ったこともあるんだよ」
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神楽 - 読んでいてとても楽しいです。早く続きが読みたい❗️ (2022年7月15日 15時) (
レス) @page16 id: cb0290e542 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - コクマさん» あ、やっぱり気付きますよね（笑）一応意図的に似せてます！書きながら早くメレオレオナ団長出てこないかなーって思ってます（笑） (2020年5月18日 14時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - 快晴の怒りってなんかメレオレオレナの灼熱腕に似てますよね (2020年5月18日 13時) (レス) id: 63a31e3fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月17日 23時
