【6章】イカレ女 ページ21
side貴方
でかい声で怒り狂うバロの声を聞いて、少女は鬱陶しそうな顔をしたがその顔はすぐに笑顔へと変わる
「ピーピーうるさいなぁもぉ〜
けど今回は褒めてあげる！」
その赤い目をキラキラと輝かせながら、うっとりしたような笑みである一点を少女は見つめていた
「アスタァ！
こんなに早く会えるなんて…嬉しいなぁ〜♪」
ラックもびっくりな狂喜的な目でアスタに手を振る少女
貴「…アスタ、あんな女の子と知り合いなんて…友人関係広すぎるんじゃない？」
アスタ「なわけないだろ！？
アレは…『白夜の魔眼』のイカレ女…！！」
アスタは私でも分かるように簡潔に少女について教えてくれる。なるほど、感じたことのある魔力だと思ったら王都襲撃の時にいた連中だったのか
ゴーシュ「……新手か？」
私達と同様に突然現れた少女を眺めていたゴーシュは、アスタの言葉を聞いて眉間にシワを寄せた
ゴーシュ「なら死ネ」
魔導書［グリモワール］を開き、鏡からの攻撃が少女めがけて飛んでいく。流石ゴーシュ、躊躇いがカケラもない
【ゲル魔法"ベトベトサラマンダー"】
だが少女は魔法によって現れた粘液の動物によって、鏡による攻撃をねじ曲げる
貴「つかあの魔法…銀翼団長の攻撃を防いだヤツかよ」
王都襲撃時の魔法騎士達が現れ、私は少し離れた場所で違う白夜の魔眼と交戦していたが
銀翼団長の"銀の雨"を吸収していた魔法はちゃんと見ていた。その魔法の使い手が彼女だったのか
「感動の再会を邪魔しないでくれる〜？
ついでにみんな…解剖しちゃおっかな？」
いきなり攻撃された事を気にしたそぶりもなく、なんかヤバそうな発言をする少女に流石の私も苦笑いを浮かべる
貴「本当た…確かにアレはイカレ女だわ」
アスタ「そうだろ！？オレ、あの時あの女がオレを解剖がしたいがために拉致られたんだぞ！！」
貴「まあ、反［アンチ］魔法が使えて魔力が一切ない体なんて解剖しがいがありそうだもんね」
アスタ「人ごとで言ってくれるな！？」
のんきにそんな話をしているが、私とアスタは少女から目を離すことも気を抜くこともしない
そんな私たちを見て少女はクスクスと笑いながら、見覚えのない魔道具を取り出した
「あれ〜通信魔道具で呼ぶから来たのに魔力あんまり集まってないじゃん〜
ま、もうそんなのどうでもいいんだけど〜」
狂気的な笑みをアスタに向けながら、少女は楽しそうにそう言った
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神楽 - 読んでいてとても楽しいです。早く続きが読みたい❗️ (2022年7月15日 15時) (
レス) @page16 id: cb0290e542 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - コクマさん» あ、やっぱり気付きますよね（笑）一応意図的に似せてます！書きながら早くメレオレオナ団長出てこないかなーって思ってます（笑） (2020年5月18日 14時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - 快晴の怒りってなんかメレオレオレナの灼熱腕に似てますよね (2020年5月18日 13時) (レス) id: 63a31e3fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月17日 23時
