【6章】拳の振るう先 ページ19
side貴方
私とテレジアさんは簡単にだが応急手当てを終わらせ、戦闘をしている2人の方に視線を向けた
よく見てみたら、もうほとんど終わっているようなものだった
アスタは身体のでかい男に殴りかかろうとしていて
ゴーシュは細身の男を地に伏せさせていた
アスタ「なんで…こんなひでぇことした！？」
でかい男の胸ぐらを掴み続けて叫ぶアスタ
アスタ「魔力が無くなることがどんだけ辛いか…
わかんのか！？」
「知るかよバァカ…！！
他人が死のうが魔力が無くなろうがオレには関係ねぇんだよ！！」
男の言葉に怒りが抑えられなくなり、拳を握りその拳を引くアスタ
アスタ「テメェェェェェェェエエエ」
そんなアスタを見て止めに入ろうとするテレジアさんを私は制する
アスタ(その拳を何に使うべきなのか、アスタが一番わかってる。あんなクズに使うためなんかじゃないことも)
ガッ
でかい男の顔横にその拳を放ち、アスタは怒りに揺れた目で目の前の男を見据えた
アスタ「オマエの罪はこんな痛みじゃ引き換えられん！！これからちゃんと償え！！」
アスタの放った拳とその瞳を見て、男はもう何も言葉を発しない
貴「そんなクズに構ってる暇ないだろ、アスタ
それよりもまずは、子供達だ」
テレジア「そうだよ！」
アスタ「はっ、そうだ！」
貴「洗脳はまだ解けてない、アスタ頼む」
アスタ「任せとけ！」
私がアスタに頼むと「ずりゃりゃりゃー」と叫びながら、マルコくんにやったのと同じように剣の鍔で子供達の洗脳を解いていく
洗脳が解けたのち
まだ少し痛みが残っている子供達が何人かいたため、テレジアさんが子供達を中央に集め全体に回復魔法をかけてくれる
炎魔法でもあるため、少し肌寒そうな格好をしている子もその炎に温まっているようだ
ガッ
子供達の笑顔が増えてきたことに少し安心していると、後ろの方から誰かを蹴り飛ばす音が聞こえる
というか、私の後ろは敵2人とゴーシュしかいないはずの為誰が誰を蹴ったかは想像できる
テレジア「やめないかゴーシュ！
もうそいつは戦えない！」
細身の男を蹴り飛ばすゴーシュ、テレジアさんの止める言葉に微塵も反応せずにまた細身の男を蹴り飛ばした
ゴーシュ「マリーを傷つけた罪は
命でしか償えねぇ…！！」
アスタとは違った意味での怒りを瞳に秘め
ゴーシュは低い声で皆に聞こえるように言った
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神楽 - 読んでいてとても楽しいです。早く続きが読みたい❗️ (2022年7月15日 15時) (
レス) @page16 id: cb0290e542 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - コクマさん» あ、やっぱり気付きますよね（笑）一応意図的に似せてます！書きながら早くメレオレオナ団長出てこないかなーって思ってます（笑） (2020年5月18日 14時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - 快晴の怒りってなんかメレオレオレナの灼熱腕に似てますよね (2020年5月18日 13時) (レス) id: 63a31e3fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月17日 23時
