【5章】助けてくれた人達 ページ30
side貴方
紅蓮団長の言葉に私は言葉を失った
フエゴレオン「6年前、恵外界の最果て辺りで巨大な魔力と騒音が響いていると報告があった
その時に向かったのが我々『紅蓮の獅子王』
私もその時団長としてコミスの村へと行ったのだ」
ゆっくりと私に聞かせるように話す紅蓮団長の言葉を、私は黙って聞くことしか出来なかった
フエゴレオン「我々がついた時にはもう全てが終わった後、首謀者である貴族と魔法騎士達は地に倒れていた
被害者だと思われる子供達は血塗れで倒れており、あの時の惨状を忘れることは出来ないだろう
だが、その中で大声で泣く者が一人いた
それが、オマエだったのだな」
『…ごめん……ごめんなさい…』
ああそうだ
あの時、あの人が去ってから私はただ泣き叫ぶことしか出来なくて
助けに来た人達が現れて安心したようにすぐに気を失ってしまったんだ
貴「……じゃあ、あの時助けに来てくれた人達が」
フエゴレオン「ああ、『紅蓮の獅子王』だ」
そうか、そうだったのか
あの後すぐに気を失ってしまって3日間は寝込んでしまっていた
私が起きた時には首謀者は連れて行かれ、死んだ子供たちのお墓全員分あり、全てが終わったことを知らされた
助けてくれた人達はもちろんいなくてお礼は言えずじまい、なぜか村の人達は助けてくれた人達のことを教えてくれなかったのだが……そうか…
魔法騎士に殺されかけた私に
魔法騎士が助けてくれたなんて言えなかったのか
あの時の私には、その事実は受け止められなかったかもしれない。今の私が引くくらい魔法騎士にあたりが強かった。魔法帝に会って、魔法騎士だと知った瞬間に顔を歪めて「近寄るな」と言ったのを覚えている
だけど…今はそんな私が魔法騎士になっているとは
…やはり、未来は何が起こるか分からない
結果、私を救ってくれたあの人も魔法騎士団にいるみたいだしな…
貴「……本当はすぐにお伝えしたかったのですが
あの時、私を助けてくださり
ありがとございます」
6年越しだが泣いている私を助けてくれた人にお礼を言うことができた
こうして巡り会うことができたのだから、私を救ってくれたりあの人にも会える気がしてきた
私はもう一度「ありがとう」と伝え
"フエゴレオン"団長に微笑んだ
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ソラ(プロフ) - 蘭さん» コメントありがとうございます！！面白いと言ってもらえて光栄です！！頑張って更新しますので、気ままに見ていってくださいね (2020年5月17日 16時) (
レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 続き見たいです！凄い面白かったです！ (2020年5月16日 20時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - コクマさん» わぁー、ごめんなさい！言いたいのですが物語のネタバレにもなってしまうのでココでは言えないです(´；ω；`)でも、物語で明らかになるので気長に待っていてくれると嬉しいです！ごめんなさい (2020年5月16日 13時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - ベルフェゴールの能力は何ですか？ (2020年5月16日 12時) (レス) id: fad2b36f68 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 茶茶さん» ありがとうございます！！そう言っていただけると本当に嬉しいです(*^^*)更新頑張ります！！ (2020年5月16日 12時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月14日 16時
