【5章】仲裁 ページ24
side貴方
ソリド「……ノゼル兄様！」
ノゼル「ソリド…下民如きにそう容易く魔法を使うな」
ソリド「は、はい…」
銀翼団長の顔を見て少しだけ嬉しそうな顔をしたノエルの兄だったが、銀翼団長の言葉ですぐに落ち込む様に下を見た
ノゼル「王族に逆らいし下民…どう裁いてやろうか」
銀翼団長は私の目の前に立ち、その冷たい瞳で私を見据える。こちらも引くに引けないところまできてしまっているので、微笑みながら彼を見つめた
貴「銀翼団長様も今のを見ていたのなら分かるはずです
私は、貴方の弟殿に自分の過去を晒され、私に魔法を向けられたので
自分の身を守るために、仕方なく魔法に応じたにすぎません
私も下民ではありますが魔法騎士団の端くれ
怪我をして任務に支障をきたしてはならぬと思い起こしてしまったのです
銀翼団長様ならお分かりになってくれますよね？」
二人を押し倒してる時はこの状況をどうしようか悩んだが、団長が来たのなら大丈夫だろう
すごく怒っているが様に見えるが、あの口振り的に魔法を行使してくる気はないみたいだからな
ノゼル「よく回る口だな、下民」
貴「頭を下げろと申されるなら頭を下げましょう
ですが、ただ今起こったことの意味を伝えなければ下民である私は問答無用で罰せられてしまいますので
お許しください」
冷たい瞳と貼り付けた笑みが交差するなか、また一人私たちのところへ足を向ける人物が現れた
「そこまでにしておけ…！」
対峙していた私達二人は声のする方へと視線を向けた
そこにいるのは
オレンジ色の長髪に紫色の瞳を持った『紅蓮の獅子王』の団長…フエゴレオン・ヴァーミリオンだった
フエゴレオン「女性一人に恥ずかしくはないのか…！
シルヴァ一族よ」
紅蓮団長が私達の間に入った事により、硬直していたこの部屋が和らいでいくのを感じる
もう大丈夫だなと思って食事を再開している者もいる
フエゴレオン「暴牛の女も、今回はあの二人に非があるのは明らかだがもっと穏便にすませる方法があったはずだ」
貴「仰る通りでございます」
フエゴレオン「分かっているなら良い！
オマエは席に戻れ」
貴「はい」
紅蓮団長の言葉を聞いて私はアスタ達の元へと戻る
それにしても、紅蓮団長が来てくれてよかった
来なかったら、席が終わるまであの無言の見つめ合いをしなければならなかっただろう
貴(あー、なんか色々長かった時間だったな
とりあえず事が収まって本当に良かった)
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ソラ(プロフ) - 蘭さん» コメントありがとうございます！！面白いと言ってもらえて光栄です！！頑張って更新しますので、気ままに見ていってくださいね (2020年5月17日 16時) (
レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 続き見たいです！凄い面白かったです！ (2020年5月16日 20時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - コクマさん» わぁー、ごめんなさい！言いたいのですが物語のネタバレにもなってしまうのでココでは言えないです(´；ω；`)でも、物語で明らかになるので気長に待っていてくれると嬉しいです！ごめんなさい (2020年5月16日 13時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - ベルフェゴールの能力は何ですか？ (2020年5月16日 12時) (レス) id: fad2b36f68 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 茶茶さん» ありがとうございます！！そう言っていただけると本当に嬉しいです(*^^*)更新頑張ります！！ (2020年5月16日 12時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月14日 16時
