【5章】冷たい笑み ページ22
side貴方
ゲラゲラと私を嘲笑う様にしているノエルの兄に、黙って笑顔を向ける
アスタ「そんなワケな__」
ノエルの兄に言い返そうとしてくれたアスタを手で制す。アスタの怒りをこんなヤツに向けること自体無駄なことだ
ソリド「あぁ？
ここまで言われても笑顔のままとか
やっぱり下民にプライドなんてないんだなぁぁ！？
かっこよく手で制しちゃってさぁぁ
それでもオマエが、捨て子で下民で被害者の事に変わりはねぇぇんだからさぁぁ
何でそんな奴が『魔法騎士団』にいるんだよ
オマエが一番、ココに相応しくねえんじゃねーか」
ノエルの兄は言葉を言い終わると、満足そうにその笑みを歪めた
私はというと、言葉を聞き終えるとゆっくり一歩前に出ていた
ソリド「何だよ、なんか言うことあんのかよ」
そんな私にノエルの兄はあからさまに顔をしかめる
貴「言いたいことは
それで終わりでしょうか？」
貴方以外「「「………！」」」
その時の私の表情がどうなっていたのかなんて知らない
一つわかるなら
その表情を見た魔法騎士団員達の顔が一斉に強張ったことくらいだ
ソリド「はぁ！？オマエ何言って__」
貴「一つ、私が捨て子であり教会に育てられた下民であることは事実です
一つ、6年前に起きた集団虐殺事件の生贄であり生き残りであるのも事実です
一つ、そしてその事件を起こしたのが
『貴族』と貴方達が誇っている『魔法騎士団』が
起こした事件であることもまた事実です
魔法騎士団に相応しくないという言葉は
私にとっては褒め言葉です」
ニコリと目の前にいるノエルの兄に微笑む
だが、そのノエルの兄とは違う方面から私の言葉に怒りを覚えた者が声を上げた
緑髪「キサマ……魔法騎士団を侮辱するか！？」
貴「侮辱なんてしておりません
私はただ事実を述べたに過ぎません
貴方が何に怒りを覚えているのかも、申し訳ありませんが考えもつきません」
緑髪「キサマッ！！」
私の言葉で怒りが頂点に達したらしい緑髪は魔導書［グリモワール］を構えて私に砂の攻撃を喰らわせようとする
だが
緑髪「……は？」
私はその攻撃を魔導書なしでその砂を消し飛ばす
貴「なぜ
下民が貴族や王族に立て付くと不敬にあたり
その逆は正当化されるのでしょうか？
まあ、今目の前にある『魔法騎士団』がこんなのでは
集団虐殺事件を魔法騎士が起こしても何らおかしくないですね」
自分でも驚くくらいの冷たい声で私は言葉を発した
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ソラ(プロフ) - 蘭さん» コメントありがとうございます！！面白いと言ってもらえて光栄です！！頑張って更新しますので、気ままに見ていってくださいね (2020年5月17日 16時) (
レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 続き見たいです！凄い面白かったです！ (2020年5月16日 20時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - コクマさん» わぁー、ごめんなさい！言いたいのですが物語のネタバレにもなってしまうのでココでは言えないです(´；ω；`)でも、物語で明らかになるので気長に待っていてくれると嬉しいです！ごめんなさい (2020年5月16日 13時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - ベルフェゴールの能力は何ですか？ (2020年5月16日 12時) (レス) id: fad2b36f68 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 茶茶さん» ありがとうございます！！そう言っていただけると本当に嬉しいです(*^^*)更新頑張ります！！ (2020年5月16日 12時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月14日 16時
