【5章】金色の下民 ページ17
side貴方
至る場所から聞こえる声は、食べ漁っていたアスタに向けての言葉だろう
イライラを隠すことなく顔をしかめてしまったが、こんな奴らのために疲れる表情をするのも嫌なのですぐに対人笑顔モードにシフトチェンジした
アスタ「うーん、散々な言われようですな
まぁ、もう慣れてるけど」
貴「言いたい人には言わせとくのが一番だからねー」
ミモザ・クラウス(な、なんという器の大きさ)
ノエル(さっきめっちゃ顔しかめてなかった！？)
聞き流すのに徹し、美味しい食事をしていても思ってしまう
私を助けてくれたのが『魔法騎士団』の誰かである以上、貴族や王族である可能性が高いということだ
昔と比べて平民や下民が入団することも多くなったが、それでも『魔法騎士団』は貴族や王族が多い
生まれながらの魔力やセンスがずば抜けていて、魔法の扱い方に慣れているからだ
考えなかったわけじゃない
私を助けてくれた人が貴族や王族である可能性を
貴(だけどやっぱり、こういうのを見ると考えたくないよな
私の憧れた人が"下民"ってだけで蔑むような人である可能性なんて)
私は誰にも気づかれないようにため息を吐く
気付いたらいつのまにか話は金色にいる下民、ユノくんの話になっていた
「先の魔宮［ダンジョン］攻略任務…オレの方が上手くやれた！」
「大した自信だな…紅蓮の小僧
別に我々はあのような下民に期待などしていない
ヴァンジャンス様の…金色の夜明け団の理想を体現するのは我々だ」
話をする中心にいる二人を皆が眺めているため、二人の声がよく響く
一人は、赤いローブを着た燃えるような橙色の髪色をした少年と
もう一人は、金色のローブを着た緑髪の男性だ
下に見ている人の話でよくもまあ、ここまで白熱することができるものだ。私なら時間の無駄だと考えてできない
クラウス「お言葉ですが…」
だが、話の内容の中心はユノくんだ
彼を認めたクラウスがその話を黙ってみていることは出来るはずもない
緑髪「オマエもだクラウス
オマエ程度の実力の者がここにいて恥ずかしくないのか」
クラウス「……っは……」
だが、緑髪さんはそんなクラウスにもキツイ言葉を吐く。クラウス自身も魔宮での失態もあったので言い返すことはできない
緑髪「ミモザ、オマエは魔宮では早々に負傷し戦線から離脱したそうだな
王族であるヴァーミリオン家の者が笑わせる！」
ミモザ「…申し訳ありません」
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ソラ(プロフ) - 蘭さん» コメントありがとうございます！！面白いと言ってもらえて光栄です！！頑張って更新しますので、気ままに見ていってくださいね (2020年5月17日 16時) (
レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 続き見たいです！凄い面白かったです！ (2020年5月16日 20時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - コクマさん» わぁー、ごめんなさい！言いたいのですが物語のネタバレにもなってしまうのでココでは言えないです(´；ω；`)でも、物語で明らかになるので気長に待っていてくれると嬉しいです！ごめんなさい (2020年5月16日 13時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - ベルフェゴールの能力は何ですか？ (2020年5月16日 12時) (レス) id: fad2b36f68 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 茶茶さん» ありがとうございます！！そう言っていただけると本当に嬉しいです(*^^*)更新頑張ります！！ (2020年5月16日 12時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月14日 16時
