空に映る感情～ページ２～【ブラッククローバー】 (ページ8)

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【3章】初給料ページ8

side貴方

あの日から数日経って欠伸をしながら広間に入ると、騒がしいいつもの騒音が私の耳に響いた

貴(慣れたけど、この団の人たちは何かしら揉めてないと気が済まないのかね)

面白いという感情から、もはや敬意すら感じてしまうこの騒音に敬礼しつつ団の人たちに挨拶をする

ヤミ「おっ、やっときたか寝坊助女」

貴「寝坊じゃないです、マイペースと言ってください
というか、なんか皆ウキウキしてません？」

団長と話しながら周りを見渡すと、なぜか皆瞳をキラキラさせながら「何買おう」「増やすぜ」「マリー」と言っている。最後に関してはいつもの事だった

ヤミ「おう、コレのことだと思うぞ」

のんびりといつもの調子で話す団長が私の掌に小包みたいな袋を置いた

ヤミ「ほい、今月の給料」

貴「ああ、なるほど…
冒険家みたいなことしてたから給料貰うのってなんか新鮮です」

ヤミ「お前、今までよく生きてこれたな」

貴「余計なお世話ですよ」

団長と話しながら渡された袋の中身を見る
流石魔法騎士団、お金も太っ腹である

ヤミ「てなわけで、今日一日オフなー

解散！」

貴・アスタ・ノエル「「「え！？」」」

私たち新人三人だけ疑問の声をあげたが、給料日はオフなのはいつも通りなのか他の人たちは「ヤッホー」とか言っておのおのどっかに行ってしまった

取り残された私たち三人

バネッサ「初給料おめでとう～」

そして私たちに祝いの言葉を言うバネッサさんの四人

貴「オフって…毎度のことながら全然退屈しなくて面白いから私的にはオールOKって感じだけど

任務とか急遽くるときありますよね？
大丈夫なんですか」

バネッサ「や～ね～、こんな団に来る任務なんてたかが知れてるし
一日くらい休んだって何の問題ないわよ」

貴「さいですか」

バネッサさんはいつも通り私に抱きつきながら魔法騎士団らしからぬことを言ってるが、先輩方の様子を見るに毎度の事なのだろうから何も言わないことにした

バネッサ「さてと

初給料となれば城下町にショッピングよね♡
私空いてるから連れてったげるわ」

アスタ「城下町！？」

貴「初めてなのか？」

アスタ「入団試験の日に通ったけどちゃんと回れなかったから」

その時の城下町を思い出してるのかまだアジトを出てすらいないのに、アスタの顔は楽しそうだ

貴「なるほどね～、ノエルは？」

ノエル「……私は、王族よ！あるわけないじゃない」

貴「…じゃ、決定だな」

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