空に映る感情～ページ２～【ブラッククローバー】 (ページ39)

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【4章】逃亡ページ39

sideなし

壁に激突し、そのまま壁にもたれかかるように座る男は想像してない攻撃に笑うことしかできなかった

(さすがの僕も戦場で…
魔力のないヤツには会った事なかったね～)

男はこちらに近づいてくる魔力のない少年、アスタを見つめてただただ笑う

ラック「確かに大事だねチームプレイ！」

貴「アスタがいたからこそできたチームプレイどけどね」

ノエル「……っほ、上手くできたわ」

事が上手く運んで黒の暴牛のメンバーの表情は明るい
ギリギリまで緊張していたノエルは、上手くいって安心したように胸を撫で下ろしている

男に近づいてくる四人を見つめて男は痛む腕を抑える

(いっでぇぇ…左腕折れてるよコレ、肋も何本かイッちゃってるよね…

こりゃもう戦えないわ、うん

はぁ～～、このまま捕虜にされるくらいなら死__)

男は目を閉じた後、魔導書「グリモワール］を開く

貴(…ん、なんかオジサンの方光ってるような…)

ボワァァァ

Aが男の方面を怪しんだ瞬間、男は煙へと包まれる。そして、その煙は車の様な乗り物に変わって

【煙創成魔法"奔走する物臭車"】

「逃げるよね～」

男はそのまま逃走した

アスタ「くそぉ、見失った！」

貴「ま、ラックでも追いつけないなら仕方ないね」

悔しそうにするアスタを見ながら逆にAは相手に感心していた

貴「戦っておいて何だけど、あのオジサン良い武将だね」

ノエル「はぁ！？何言ってるの、敵国よ！」

Aの言葉に驚くノエルだが、Aはある場所を指差す

貴「捕虜になるくらいなら死ぬ事を選ぶんじゃなく、ちゃんと生きるルートを残してるのも流石だけど

なにより、ラックに倒されていた自分の仲間も回収して逃げている

敵ながらちゃんと周りが見えてて状況判断ができる良い武将だよ、あのオジサン」

Aはそう言ったがすぐにケラケラと笑いだす

貴「ま、私達の目的は宝物殿の宝を回収する事で敵を倒す事じゃないから逃しても問題なし！

宝物殿に急ごう」

その言葉の後にAはラックに宝物殿までの道案内を頼み足を進めようとする

ビリリ

ラック「…！

どうやら…最強は他にいたようだね…！」

だが、足を止めたラックのその言葉に三人は顔を見合わせ真剣な眼差しで宝物殿へと急いだ

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