【4章】瞳の先 ページ36
sideなし
ラック(勝って母さんに捧げ続ける
じゃないと母さんに認めてもらえない)
一人で男と交戦しだすラックにノエルは驚きを隠せない
ノエル「ちょっと、どうすんのよ！？」
貴「ノエル落ち着いて、とりあえずノエルはここで待機ね」
慌てるノエルとは裏腹に、横にいるAはケラケラと笑いながらノエルの頭に手を置きそう告げる
何かを言おうとするノエルだが、その言葉を押しとどめ無言で頷いた
ラック「仲間なんていらない…僕だけの力で」
その瞳は目の前の男を見ている筈なのに違うものを見ているようなその瞳
そんなラックの言葉にアスタは唇を噛みしめ
アスタ「勝手にしろ…」
そう言って自分の剣を力強く握った
「出し惜しみしてる場合じゃないね」
ラックの単独の攻撃を軽々と避けながらそういう男だが、その煙はラックを捉える。避けるのは不可能…
ラック(母さんに認めてもらえないと
…僕は一人ぼっちだ)
煙がラックを包み込もうとした時
ラックのその狂気の瞳が悲しく光った
貴・アスタ「「一人になんかさせないっ！」」
アスタが大型剣でラックを襲う煙を切り
Aは煙の中を飛ぶ男に拳を喰らわせた
アスタ「アンタは勝手にすれば良いっ！
オレも勝手にアンタを助ける！！！」
貴「そんな悲しい目をしてる人を
一人になんかさせられるわけないだろーが！！」
煙を切ったあと、アスタも男に攻撃を喰らわせるために煙を切りながらつき進む
アスタ「アンタがオレをどう思ってても知らん！！
勝手にすれば良い！
だけど勝手に思ってる
アンタはオレの仲間だって！！！」
煙を切り刻みながらもその瞳はラックを見据える
貴「皆勝手に進んでる」
ラック「…！？」
男に拳を振るっていたはずのAがいつのまにか隣にいて驚くラック
そんなラックを放ってAは言葉を続ける
貴「ラックがどういったことで戦ってるのか、勝ちたいのかは私たちには分からない
それでも私達が勝手に進んだ先で
落ち込んだりした
諦めかけた
夢を見つけた
君を見つけた
私は私の夢を叶えるために進む
だから君も、君が進みたい道を歩めばいい」
Aは言い終わった後、ラックの頭に手を乗せてそのまま男の所へと駆けた
ラック(どこかで気付かないようにしてた…)
ラックの瞳の先にいる
アスタとAの背中を見つめラックは何を思う
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月11日 13時
