空に映る感情～ページ２～【ブラッククローバー】 (ページ35)

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【4章】狂気の瞳ページ35

sideなし

ラック「むぐ」

ラックは実態のある煙に囚われながらも、己の身体をバチバチと雷を飛ばしている
それでもその煙を破ることはできない

ラック(勝って…勝ち続けないと…)

ラックの瞳はいつもの笑みを浮かべてる瞳ではなく
どこか狂気を帯びた瞳
その狂気に拍車をかけているのは過去の出来事か、勝ちへの執念か

「なぁ～んか君…何かに縛られてるみたいだね～」

そんなラックを見てラックと交戦していた男はしみじみとラックを分析している
まったりとした口調とは裏腹に、その男の考えは読めない

ラック(求めてるものが…離れてく…)

ラックの体だけでなく顔もその煙をに覆われていく
狂気じみたその瞳から光がだんだんと消えていく

「今…解放してあげるよ」

男は目の前に手を掲げ
光を失いかけるラックに止めをさそうとする

ラック(…あれ？

僕の求めてるものって

何だっけ…？)

ズガッ

ラックが瞳を閉じかけた時
その少年は大型の剣を振り上げて

その煙を叩き切った

少年が煙を切ったことにより、ラックを覆っていた煙は消えラックが落ちていく

貴「よっと…大丈夫かい？ラック」

落ちてくることを想定していたのか茶髪の女性はラックを抱えて地上に降りた

女性はそのまま少年を真ん中にする様に横に並び目の前にいる男を見据える

「こりゃまた威勢のイイのが来たね～

何だい君たちは？」

男は目の前にいる少年と女性に苦笑いを浮かべながら問う

アスタ「仲間だ！！」

貴「仲間さ！」

ノエル「仲間よ！」

男を見据えはっきりという少年少女に苦笑しながら男は自分の顎髭を触る

「いやぁ～お仲間の登場とはまいったねぇ」

その言葉とは裏腹に男は、目の前の三人の戦力を分析するような目つきである
そんなこととは梅雨知らずアスタは男に向かって叫ぶ

アスタ「オレ達が相手だオッサン！！」

ピクリ

仲間の登場、人数的にも不利で焦るのは男の筈
だが、アスタの言葉に反応したのは違う者だった

『勝って、勝って…ラック』

ラック「僕が……一人でやる…！」

その瞬間、ラックは真っ直ぐ男へと向かっていく

ノエル「ちょっと、何言っ__」

貴「ありゃー、アレはぶっ飛んでんな」

仲間の声も聞かずにただひたすら駆ける
狂気じみた瞳…だがその瞳はどこか焦っているような叫んでいるようなそんな瞳

ラック(勝って母さんに捧げ続ける

じゃないと母さんに認めてもらえない)