空に映る感情～ページ２～【ブラッククローバー】 (ページ34)

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【4章】私たちの答えページ34

side貴方

アスタ「よっしゃぁぁー！！
この道は行きやすーい！！」

真っ直ぐとしたその道をひたすら掛ける私達三人

ここまでくるのに色々あり
無重力の道に苦戦する二人を笑いながら眺めたり
宝箱らしきものを開けたら宝物ではなく蔵物が入っていて気持ち悪がってる二人を笑ったり…

…この感じだと私の性格の悪さが露呈するので話すのはここまでにしよう

貴(というより、さっきよりも魔「マナ］が濃くなってる
つーことはこの先に宝物殿があるのは間違いないけど……)

私は走る足を止めて上を見上げる

アスタ「どうした、A急ごーぜ」

なぜ足を止めたのか分かっていないアスタが不思議そうに私を見ている

ドオォォン

そして都合よく私の感じた方面から凄まじい音が聞こえてくる。その音にアスタも戸惑っているみたいだ

ノエル「おそらくラックが…何者かと交戦してる」

アスタ「さっきAが言ってた侵入者だな！
加勢しに行かねーと…」

ノエルの言葉を聞いて焦るアスタとは違い、ノエルの表情はどこか暗い

ノエル「…戦いはラックに任せておいても良いんじゃないかしら」

暗い表情のままそういうノエル
その言葉にアスタの表情が少し変わる

ノエル「侵入したってことは狙いは宝物殿でしょうし、そっちに急いだ方が良いのかも

…金色にも先越されちゃうし」

暗い表情と言葉から、ノエルが団長の言葉を思い出しているのが分かる
確かに任務のことを考えると宝物殿に急ぐべきだが…

アスタ「…それでもっ！」

私はノエルの横に立ち頭を撫でる

アスタ「オレは仲間を助けたい！！」

その言葉を聞いて私はアスタに微笑み、ノエルは目を見開いている

貴「アスタはあーいう人間だろ

ノエルの意見も最もだけど、逆に考えれば金色の人たちが宝物殿の宝を保護してくれれば大丈夫だ

勝負には負けちゃうけどね」

アスタからノエルに視線を移し優しく微笑む
私の笑みを見た後ノエルは下を向くが、すぐに顔を上げて私を見つめる
その表情は先ほどの暗い顔ではなく、覚悟を決めた顔

ノエル「急ぎましょう！！」

アスタ「おうっ！」

貴「ああ」

私は上の天井を壊し、ノエルとアスタを交互に抱えて上に移動しラックの場所へと向かう

貴「ここからだったら、魔感知不得意な私でもラックの場所がわかる！

ついてきて」

そう言って私達はその道を駆けた

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