【4章】罠の餌食 ページ28
side貴方
ノエル「ちょっと!足踏まないでくれる!?」
アスタ「真っ暗なんだからしょうがないじゃないか〜」
ノエル「アンタが明かり落っことしたからでしょーが」
賑やかに進む魔宮[ダンジョン]というのも新鮮で面白いが、少しばかりこの前の魔法帝との会話を思い出す
貴(私の憧れの人が魔導騎士団にいる…
一応、話とか聞いてもらったしバネッサさんとアスタとノエルには話しといた方がいいのか?
でも…んー、まぁ、この魔宮が終わったから考えるでいいか)
考えることがめんどくさくなったのと、やはり久しぶりの魔宮…楽しみで身体が疼くのは当たり前だ
ラック「お、ここかな?」
ラックが抜け穴であるスイッチを見つけてそれを押す
そしてそのまま、そこから扉が出現した
貴(そーそー、この感覚…外よりも強い『魔[マナ]』が漂ってるこの感覚が良いんだよなー)
久しぶりのこの感覚に浮かれていると
グアァ
ノエル「な…罠[トラップ]魔法!?」
アスタが罠魔法に堂々と引っかかっていた
まあ、驚きの拍子で大型剣を出して叩き切っていたが…
貴「アスタ、魔宮は罠魔法が腐るほど設置されてるんだから『魔』を感じられない君は私かノエルから離れないようにした方がいいね
まぁ、君の反[アンチ]魔法だったら心配はないかもだけど、どんな罠があるかわからないからね」
私はアスタに近づきながら魔宮について簡単に説明する。魔宮の話を聞いて「スッゲェェエエ」と興奮しているみたいだが、罠魔法のくだりはちゃんと聞こえてるのだろうか
ラック「あっ、これだよこれ!アスタ君!」
アスタ「え!?どれっスか!?」
ラックに呼ばれてアスタはそちらへと駆けて行く
ノエル「ちょっと、バカスタ行かせてよかったの?」
貴「あー、まぁ、ダメだと思うけど
一応、今回のリーダーはラックだからね
ちなみに前回の任務はマグナ
命に危険がなければいいんじゃない?」
私が笑いながらそう言った後すぐに
私とノエルの視界の先は
アスタがラックに背中を押され罠魔法に掛かっている様子が目に映る
ノエル「……本音言っていいわよ」
貴「アッチの方が断然面白いから」
ノエル「……貴方の性格、だんだん分かってきたわ」
その後、ラックの悪戯によってノエルとアスタは罠魔法の餌食になるのだが…
もちろん私は二人が叫びながら罠魔法にかかっている様を見るのが楽しかったので放置してました
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作者名:ソラ | 作成日時:2020年5月11日 13時